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 海外生活特集 


タイ編 Thailand   −バンコク Bangkok

「バンコク日和」

 バンコク日和 その1

バンコク駐在の筆者の元に、日本からタイでの暮らしぶりを取材しに、
記者が訪れたところから、物語がはじまる・・・。

「ピンポーン♪」
「ああ、どうぞおはいりください。暑かった?」
「そうでもなかったよ」
「そう。車よね、渋滞に巻き込まれました?」
「ううん大丈夫だった」
「それはよかった。まぁ、日曜日だからね、ここスクンビットはいつもはひどいんよ。」
「わりと日本人も多く住んでるの?」
「うん、日本人向けのスーパーもいっぱいあるよ。さ、さ、スリッパ履いて」

「えー、ちょっと、待ってね。おーい!ちょっとー!いらっしゃったよー!!」
「あれ、おーい!・・・・。来た来た、はい、最愛の妻です。それと息子の雷蔵。」

「ライゾウ?」
「そう。カミナリに大蔵省の蔵。」
「えっ、もしかして・・・??」

「市川雷蔵!?から取ったわけじゃないけどね。」
「今何歳なの?」
「丁度7ヶ月」
「えー、丁度7ヶ月かー?」
「らーいぞう、おじさんに挨拶しなさいよ。サワディーカップ、っと。手はまだ合わせられんねー。」
「そう、元気、元気。」
「じゃあ、はい、こっちへどうぞ。」

「あっ、コレお土産でーす!」
「えっ、そんなー。いやー、ごめんねー。気使わせて。何?」
「一口羊羹」
「ほんと、有難う!これが一番よ。普通の羊羹は開けても一度に食えないでしょう。
うちのが大好きでー。おーい、冷蔵庫にこれ、はい。」
「忘れたころに頂けるねー、一口羊羹。また太るなー。」

「随分広いですねー!」
「えっ、いや、別に部屋がいくつもあるわけじゃないよ、
この玄関にリビングがくっついたような場所えーとー、ダイニング、ここが台所でしょ。」
「キッチンダイニングというやつね。」
「でも、ここは台所が独立してるからそうは言わんと違う?」
「あっ、そう?」
「あとひとつずつベッドルームがあるね。一応、バス・トイレがひとつづつついてるわな。
いまはこっちの大きい方に嫁はんと、息子が寝てる。
むこうは俺が一人で、まぁもう少しな。うちは完全母乳やし。」
「育児は手伝わないの?」
「俺に出来ることないよ。朝も早いし。いつも渋滞避ける為に早く出てるんよ。
週末のゴルフん時はもっと早いけど。」
「今日も行ってきたでしょ!?」
「あっ、わかるかー!」
「だって鼻真っ赤!」
「日焼けせんで、赤くなって終わるなー。」

「ゴルフ場までどのくらい?」
「そうねー、車で1時間以内にはいっぱいあるよ。」
「ドアツードアやね。いや、ドアツーティーアップか。」
「30分圏内もいっぱいあるよ!」
「スコアは?」
「まぁ、へたやね。聞かんといて。ライオンズクラブとだけいうとこか。」
「はぁ??」
「百獣の王・ライオンってな。」
「???!」


「まま、こっち来て、それでここがアヤさん部屋。」
「アヤさんって?」
「お手伝いさん、えーっと、メイドさんか。うちは昼間だけ来て貰ってる。」
「うわー、お手伝いさんなんか雇ってるんだ!?」
「住みこみの所も多いらしけどなー。まぁ、この点は日本じゃ出来ない特典かな!」
「いまどきメイドさんなんてリッチ!日本じゃ市原悦子くらいだもねー。」
「ああ、『家政婦は見た!』ってやつ・・・。」

「あっ、雷蔵は?」
「えっ、いま、寝付いた?よかった、よかった、じゃ、始めよか。」

クロスタービール
シンハービール
「ビールでいい?」
「うん。」
「じゃあ、おーい!ビールね。」
「冷蔵庫いっぱいあるねー。」
「えっ、いやいや右のがアパートに付いてた冷蔵庫ね。
 向こう側の色ついてるやつが、日本から持ってきたやつ。」
「贅沢〜!」
「?。違うんよ、それ。
買い置きもあるけど、コメ、乾物、それからー、お茶もか、
何でもタイでは冷蔵庫いれとかにゃー、虫がつくね。
これは無視できん。質もおちるしね。」

「でも田舎では氷はやめてねー。」
「うん、バンコクは大丈夫。たぶん。氷屋さんの氷やから。
まぁー、俺はないね、当たったことは。
うちの料理も大丈夫だから、さぁー食べましょう。」
「奥さんもどうぞ。」
「あっ、うちのは飲まんからー。」
「でも料理は?」
「いいよ、いいよ、後から追いつくから。
 まだ、最後のフィニッシュ残ってる料理もあるし。はい、この箸使って。」
「タイ料理じゃないのね?」
「家では食わんて。接待で食い飽きてるからさー。
でもうちのは学校で習ってたよな、来たばったりの頃。」
「はいはい、日本に帰ったら頂きます。
 でも日本じゃ食材がないし、あってもタイの何倍もするよ。」
「そうだろうなー。タイ料理屋も日本じゃ高級料理やて。
じゃあ今のうちに食い置きしとかなあかんねー。」
「出来るかぁ!」
(笑)



 バンコク日和 その2

タイ話に会話が弾み、バンコクの夜は徐々に更けていきます。



「しっかしここは、眺めがいいところですね〜!」
「そうそう、流石は、良いところに目が付かれました!
この窓からの景色に気に入ってこのアパートにしたんですよ。特に夜景ね。
今日は日曜だからオフィスビルの灯かりが少ないけど、いつもは多少遅く帰っても相当きれいだな、うん。」
「へー。」

「ほら、あれが去年末に完成したスカイトレイン。タイの一般市民には少し値段が高いな。」
「日本でもニュースになってたよ。」
「駅からも歩くかバイクタクシーに乗ることになるしな。冷房も異常に効いてる。」
「宮本さんは乗らへんの?」
「俺?はー、乗ることあるよ。会社まで車より意外と早く着くしな。
でも、駅から会社まで大雨降られたらおしまい。雨だけでなく、下が直ぐに洪水状態になるからねー。」
「あれはホテル?」
「あれっ?そう。クリスマスの時はもっと電飾するよ。」
「95%が仏教徒でもクリスマスするの?」
「する!祭りごととなると何でもする。もっとも宗教的にはマジで敬虔だけど。」

「まぁ、飲んでよ。ウイスキーがいい?」
「まだ、ビールでいいっす。」
「じゃもう一本ね。」

「ベビー用品がいろいろあるね。」
「兎に角、いまや部屋の大多数がベビー用品で埋め尽くされている感じだね。」
「まだ歩けないけど、歩くようになったらもっーと大変だろうねー。」
「・・・。」

「出産はこっちで?」
「そう。病院近いし。歩いても直ぐ。」
「設備は大丈夫だった?」
「いやいや、金さえ出せば、そりゃーいい設備ですよ。普通、お産でも個室にはならんでしょう。
先生もアメリカで修行したような人ばかりだし。
何よりタイ人は子供好きで看護婦さんも皆可愛がってくれるよ。」
「そりゃあいい!」
「レストランでもウエイトレスがよってたかってあやしてくれる国だから。
うちだけじゃなく、こちらでお産された奥さんは皆もう一度タイでというらしいよ。」
「ウチもそうしようっかな。」
「とは言っても、この暑さでは子供は外では遊ばせられん。空気も汚い。
安全な国と言っても最近は物騒だし、気は許せない。
このアパートには3階が公園になってて、小学校あがるまでの子が遊んでいる。
うちの子はまだまだ小さいから、どうしても部屋の中にいるな。
3階にはプールもあって最近泳がしてはいるけどね。」
「7ヶ月でも泳げるの?」
「おー、泳ぐ、泳ぐ。ベビー用浮き輪というものがあってね。
あと近所には数件『リトルジム』というのがあってね。ここにも最近入れた。」
「ジム!?」
「子供が集まって体操したりするわけよー。むしろ母親が疲れるプログラムらしいがね。」

「買い物とかはどうしてるの?」
「この辺は随分大きなショッピングモールが幾つもあってね。たまげるよ、その広さに。
広いだけじゃなくて、色々遊ばせるファシリティーあってね。
そこが日本人やタイの金持ちの子供の遊び場になっている。遊ぶ分にはタダだしねー。」
「この部屋は床がフローリングだから、遊ばすにはちょっと危ないわなー。」
「そこで、玄関のところの奴!あれ畳マットよ。折畳式の。
すこしフワフワしてるけど。」
「へー、日本から持ってきたの?」
「こっちの伊勢丹で売ってたなー、一枚なんぼで。安かったよー。
セールで一枚3千円位だっけ?」
「ほー。」
「でも重宝してるよ。結構。俺も寝たりしたりな。イグサの香りがいいわね。」
「日本人にはねー。」
「子供はあの2畳分のマットで遊ぶか、あとはベットの上。
ところが最近は暴れて暴れて、直ぐに飛び出してしまう。実際落ちたよなー。
回りには一応はガードしてるけどなー。」

「畳以外にはなにか便利なものある?」
「えっ、畳以外で便利なお部屋グッズって?そうか、それがご訪問の趣旨だったねー。」
「そうそう」
「ない!一切ない!だから、はよ帰って!!」
「・・・!」
「うそやーちゅうねん。」
「そのパターン、相変わらず。」
「ほっとけ! んー、そうねー。トウ、籐製品。タイならでわでいいでしょ。」
「ほうほう。」
「まず、玄関、下駄箱が籐ね。通気性がいいねー。軽いしね。
それから、ほら、今日は部屋みせてーちゅうから置いてないけど、
普通お客さん来たら、籐のパーテーション置くね。」
「どんなもの?」
「ちょっと、悪い、来て見て。」
「あー、いいですねー。」
「いいでしょう♪フローリングともマッチして。」

「他にもある?」
「あと―、そうねーさっきから料理運んでるそのお盆も、そうよ。
色んな小物も安いから日本へのお土産に良いかもねー。軽いし。」
「うん。タイシルクももう定番すぎるよね。」
「最近のお奨めはむしろコットン製品の方だけどなー。
ほらほら、このランチョンマットもカラフルでしょう。
ほら後ろのゾウさん。テッシュケース。それもコットンよ。」
「オモシローイ!」
「そうでしょー。まぁ、それと部屋の中で便利グッズという訳じゃないけど、観葉植物も多いでしょ。」
「いいですねー。でも花は無いの?」
「花は部屋の中が暑いからなー。たまーに、ランくらいかな。
まあ、いずれにしても、部屋の中のおしゃれは全て、嫁さん頼み。兎に角、安いからねー。
ウイークエンドマーケットちゅう、週末だけのおーきな露天街があるのよ。
何でも売ってるよ。でも、2−3日しかおらんのよね?」
「ええ・・・。」
「昨日来てくれてたら、今日はゴルフなんか行かないで、案内してやったのにな。」
「でもホントは昨日来ててもゴルフ行ってたりして・・・。」
「えっ、ばれた。そら、ゴルフの方がいいよ。買い物きらいで、なぁー。」
「はいはい。」


「あっれ、雷蔵、泣いてない?」
「泣いてる、泣いてる。おーい!ちょっと、ライちゃん、見てやって、 後は俺らーだけでやるから。
フルーツはマンゴスティンか?えっ、ドリアン? その前に、タイワインでも開けよか?」

・・・・・・・・。





 報告者プロフィール

宮本 修一(ミヤモト シュウイチ)

1965年5月5日生まれ
1996年4月よりバンコク駐在

特技 タイダンス、タイ料理、タイ式ボクシングなど

<バンコクについて>
バンコク(Bangkok)はタイ王国の首都で、人口500万人を超える巨大都市です。
「微笑みの国」あるいは「東洋の米びつ」などと呼ばれるタイは、極彩色に輝く寺院とパゴダの目立つ、
自然に恵まれた国ですが、近年のタイブームにより、バンコクを訪れる日本人も増加中。

http://www.thai-square.com
タイ料理の情報が色々載っているHPです。興味のある人はどうぞ。

 
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