  現場取材
ささがきごぼうのかき揚げ -木毛セメント板工場見学-
1.木毛セメント板のつくり方
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長野県下伊那郡松川町にあるアルプスの山々に囲まれた川沿いの工場。
入り口には直径30〜40cmほどの長い木材が積まれている。
案内してくれるタケムラ工業の相宮さんが、「この材はスプルースです」と教えてくれる。
スプルースと聞いてすぐに思うのは、木肌のやさしい造作材としての材料だ。
それが木毛セメント板に使われるとは意外だった。
直径20〜30cmでは小さすぎて、造作材としては使えないという。
スプルースは、混ぜ合わせるセメントとの相性が良いという。
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どんな材がセメントとの相性がよく、強度を保つことができ、かつコストとの兼ね合いがうまくいくのか・・・
いろいろな種類の材木、製法で試行錯誤を重ねた結果、スプルースに辿り着いた。
これらの材は、カナダから輸入されている。
樹皮は濃い茶色だが、切り口はオフホワイト。
これをまず1mくらいの長さにカットし、樹皮をはがす。
そうして次々とコンベアに乗せられた木材は、 “木毛機”と呼ばれる機械によって繊維方向に削られ、
”木毛”となる。

この木毛機は、家庭にある”おろし金”を拡大したようなものだ。
材木の長手方向を、シャッカシャッカシャッカシャッカと
小気味良い音を立てて、削ってゆく。
それはまるで“ささがきごぼう”のようだ。
見る見る増えてゆくささがきごぼう。
裂かれた木片を手にとって見てみると、幅は5mmほどで、薄い。軽い。
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繊維方向に削られるため、引っ張りに強いという。
ものは試しと引っ張ってみると、ブッ・・・ッチンと切れた。
この薄さで、なかなかのつわものである。 |
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