|
|
|
  現場取材
豪快と繊細の狭間から生まれる漆喰 -漆喰工場見学-
1.製法・・・採掘 逆ガリバーの国
|
|
最初に案内されたのが、山。
この山自体が石灰岩の塊である。
「どこまでが村樫さんの山ですか?」
「このずーっと向こうまでですね。」
その差された指の先には、山々が連なっている。
この石灰岩の山に、まずダイナマイトを仕掛ける。
いわゆる“発破(ハッパ)”だ。
昔はそれこそ“派手”にやっておられたらしいが、
現在は危険なので亀裂を入れる程度に留めている。
採掘は、最初にダイナマイトで爆破したあと、ブルドーザーやパワーショベルなどの重量機械車両が登場する。
これらの機械車両、街の工事現場で見られるものの2倍くらいあるだろうか?
鉄の塊のようなゴツい体、巨大なタイヤ、轟音。戦車のようだ。
 |
 |
しかし、こんな派手な、いや、豪快な現場だからこそ、
これらの車両の動きは慎重に慎重を重ねているのがよくわかる。
パワーショベルは、その腕に持てる分だけ無理せず
少しずつ、しかし確実に進めていく。
なにせここで扱うのは石の塊。
大きさから言って『岩』だ。
そして、この作業は段丘状になった崖の上で行われているのだから。 |
 |
|
私達がいたのは、その豪快な現場から一番離れた安全な場所だったが、
それでもガガガーッ、グァーラグァラグァラーッという凄まじい音と共に、
岩がこちらまで転がってくるのではないかという怖さがあった。 |
 |
|
一段下の段丘では、広々とした台地に発破を仕掛けている最中。
一段上では、狭いスペースで微妙にバランスを取りつつ作業に勤しむパワーショベル。
そのパワーショベルが崩した岩を、ガバーッと掻き集める巨大ブルドーザー。
その岩を運ぶとんでもなく大きなダンプトラック。
(ここではそれほど大きなものではないらしいが。)
何もかも、スケールが大きい。ガリバーの逆気分?
こんな豪快な現場から、あの繊細な表情を持つ漆喰が生まれるのだ。 |
|
|
|
|