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儀式の不思議
8月20日。大安吉日に上棟式が執り行われた。
「上棟式」とは、別名「棟上」「建前」といい、建物の骨組みが出来上がった時、
工事中の安全と成功を願う儀式のこと。ハウスメーカーの住宅では、
省略する場合が多いという。
神主さんに来ていただく地鎮祭と違い、上棟式は棟梁が仕切る。
マッチボックスでは、施工工務店・
栄港建設
の岡田専務が
一切を取り仕切った。
施主
施工者
1. 米 (一合)
2. 清酒 (一升)
3. 塩・水 (一合)
4. 場合によっては、山の幸、海の幸など
5. 紙コップまたは湯のみ(人数分)
6. 宴会用の食べ物・飲み物
1. 幣串(へいぐし)
上棟式は、吉日の朝から一気に柱・梁を組み上げ、午後3時頃から始められた。
正式には地鎮祭同様、「修祓→降神→献撰→・・・→昇神の儀→直会」と進行するのだが、
上棟式は、職人さんたちを慰労し、工事中の安全と完成までの順調な進行をお願いする意味が強いため、
現在は簡略化する場合が多い。そして、今回は岡田専務の指示に従うこととなるのだが・・・
専務の到着を待つ間、職人さんは満足げな顔で見上げる。
柱や梁には、「祝新築」「大安吉日」「家運隆盛」と書かれた紙が巻かれていて、これは施工に影響がない限り、竣工までこのまま巻いておく縁起物だ。
私たちは、
「ここが入り口で、その左手がキッチンなのね。
ここの窓は掃き出し窓?明るいね。
ここは吹き抜けかぁ。・・・ん?トイレはどこ?」
図面と見比べながら、想像を膨らませる。
同時に、宴会の準備も進められていた。
岡村建築設計事務所のスタッフは、アウトドアテーブルの組み立てに四苦八苦し、 蚊もうようよ出てきたので、マッチボックスの四隅に特大蚊取り線香を配し、
岡村さんと私は、「この"鮭とば"のようなものが気になる」と、つまみのチェックに余念がない・・・
岡田専務、遅れること30分。
数ヶ所の現場チェックを終えてからの登場で、おもむろに式が始まった。
まさにおもむろに。
「開会の挨拶」はあったような気がするが、いつの間にか岡村さんご夫妻と専務は、建物の隅に移動しているのだ。
まず、二礼二拍手一礼。
そして、建物の四隅に酒、米、塩を撒いて清める。
建物の真ん中にも同じように酒、米、塩を撒いて清める。
参加者全員が集まり、二礼二拍手一礼。
その後、参加者が宴席の周囲に集まり、
施主からの挨拶を受け、 乾杯する。
これをもって、式そのものは終了した。
地鎮祭に比べ、式次第も少なく、土着的で親近感のある式だと感じた。
地域によっては、棟木の上から餅やお菓子、お捻りを撒く『餅撒き』やご近所の方にお赤飯を振舞うなど、さまざまな祝い方があるという。
しかし、上棟式というのは、ここから始まる宴会がメインといっていいかもしれない。
施主の音頭で乾杯し、みんなの緊張感が薄れてきたころ、棟梁や職人さんの口から、面白い話が飛び出してくるのだ。それは、施主との遣り取りだったり、他の現場の例だったり、苦労話だったり・・・
そして、現場への愛情が、じんわりと心に響いてくるのだった。
ただ、車で移動する職人さんが多い昨今、アルコール抜きで、お酒とおつまみをお土産にして、
あっさりと終了する上棟式も増えている。
ご祝儀について。
地鎮祭より多めにします。棟梁や工事責任者、建築家に相談されたほうがいいでしょう。
棟梁には1〜2万円、各職人・大工さんには5,000〜1万円ぐらいが相場といわれていますが、人数分を用意したものを一括して渡し、棟梁や責任者から配ってもらうことが一般的のようです。
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