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 甍の波の上で


2.棟梁の一日

光本瓦店では、棟梁である光本さん以下、8人の職人さんを抱えている。
朝7時50分に、事務所から車で5分ほどのところにある倉庫に全員が集合する。
この場で一日の段取りを確認し、必要な道具や瓦を積み込み2−3人一組でトラックに乗り現場に向かう。
以前は光本さんも自分の現場を持っていたが、最近では棟梁としてのとりまとめの仕事が忙しく、
フォローに回ることが多くなった。


倉庫の中には長いハシゴが整然と並べられている


若い職人さんの活躍する場を
つくっていくのが役割


一日中、ひっきりなしに
携帯電話が鳴る
瓦や足場やハシゴの積み込み作業をするため、瓦葺き職人は
朝まず倉庫に寄らなければならず、その分現場に入るのは遅くなる。
また、暗くなると作業ができないので、
日暮れとともに作業は終わらせなければならない。
「瓦屋は朝遅くて夜は早いなぁ」
と他の職人さんに言われてしまうこともあるそうだが、
天候に左右される職業で、作業中でも雨が降ればそのたびごとに
仕事を中断せざるを得ない。
屋根の上は夏は炎天・冬は寒風吹き曝し。
雨天での作業がやむを得ない場合は、
不安定な足場の上で風雨にさらされることになる。
屋根の上での重労働に加え、天候に左右される不安定さもある、
非常にタフな職業だ。

例えば月曜日に雨が降りそうなとき、前日の日曜日に繰り上げて仕事をする、
というのが当たり前の業界だった。
「そんなことをしていたら休みの日の予定をいれられへんから、
うちでは早くから日曜は休みと決めてきました。」
と光本さん。
給料も日当制にするか、給料制にするかを本人に決めさせる。
若い職人が働きやすい環境を整えるのも使命だと考えている。

翌日が雨になりそうなときは前日までに職人さんの対処の仕方を決めておく。
同じ京都市内でも、北と南とでは天気が違うことが多いので、
予測するのは難しい。

現場の進捗状況を踏まえて、職人さんの人数と道具や車の割り振りを決めていくのも
棟梁としての光本さんの重要な仕事だ。
一人の職人さんが一日の間で現場を移動する場合、どのタイミングでどの現場に移動すれば効率がいいのか、パズルを解くように考えていく。
時には人数が不足したり、または道具が使えなくなったり、という事態もおこりうる。
そういう時は真っ先に現場にかけつけ、自ら現場に入ったり、
いつでも常備してある自分の道具を渡さなければならない。


とはいうものの、携帯電話の普及で、屋根の上にいる職人さんとも簡単に連絡がとれるようになり、
昔にくらべ、いろいろな事態を予測して先々のことまで考える必要はなくなったそうだ。
「みんなその場その場で聞いてくることが多くなりました。
タイヤがパンクしたけどどうしよう、とか、そんなことまで聞いてきますわ。(笑)」

さて、光本さん。
「マメだった」お父さんの血を引いているせいか、数々の団体や組合に参加し、
ほとんど毎日のように何かしらの集まりに顔をだしている。
他の職種の職人さんをはじめ、 色々な分野で活躍する人達と刺交流を深めることで、
お互いに自分の仕事に役立つ情報を得られることができ、いい刺激になる。

折りしも京都の町屋がブームということで、京都の職人さんたちは、講演や取材を頼まれたり、
各種のイベントへの参加を依頼されたりと、引っ張りだこだ。

「そんな依頼にも頼まれたら嫌と言わんで、ほいほいと人前にでていくようなもんばっか集まってますから、
 次から次へと声をかけられます。まぁ、忙しいですけど、面白いです。」
と本人の弁。
先日町屋の中で行った講演には、予想をはるかに越える人が集まって、職人さんのほうがびっくりしたそうだ。

そんな数々の会合やイベントの合間にも、日曜日には3人のお子さんをドライブに連れていったり、
パソコンスクールに通ったりしている。
どうやって時間をやりくりしているのか、不思議になる。

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