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 甍の波の上で


1.屋根の上には先人が?

「もしもしぃぃ〜〜」
「あっ、どうもどうもおおきにぃぃぃ〜」

移動中の軽トラックの中でもひっきりなしに携帯電話が鳴る。

車内には水筒をはじめ、電話帳・メモ帳・地下足袋・着替・ヘルメット・カメラ等々、
「寝ること以外ならここで何でもできます。」というほどの備品が揃えられ、移動式の事務所のようだ。

荷台には屋根に登るための長いはしごが常に積まれている。

「なんで毎日はしご積んで走っとるんか。ズボラな。降ろさへんのか、と言われることもあります。
 でも、僕はとにかくまず屋根あがってみんと気ぃすみませんわ。
 革靴履いて、毎日乗用車乗って、見積もり出すときは地面から瓦の枚数数えて計算する人も多いですけど、
 僕にはそんなことようできません」
という光本さんは、片手にメモ帳、片手にカメラの地下足袋姿でハシゴをかけて
いつでもどこでもさっさと屋根に登ってしまう。

同じく瓦葺き職人だったお父さんの時代には、リヤカーにハシゴを積んで現場に向かった。
京都の狭い辻々で瓦を運ぶのにはリヤカーが大活躍したそうだ。
光本さんも子供の頃、リヤカーを後ろから押して、現場まで瓦を運ぶ手伝いをした。


「ぼくらの世代がリヤカーを経験した最後の世代です」と、なつかしそうに話す。
そのお父さんは、今年の一月に亡くなった。
亡くなる直前まで屋根にあがって瓦を葺き、
病院のベッドの上では帳簿をつけていたそうだ。

瓦葺職人の世界では、父が葺いた瓦を息子や孫が葺き替えをすることも多いという。
その時になって、ご先祖様から教えられることもあるそうだ。
屋根の上に残された先人の痕跡からも学ぶことがある、職人の世界は奥が深い。

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