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「北の国から」という番組を知っていますか?
私はこういうシーンが印象に残っています。
junがgoroに
「どうして手の込んだ小さな物ばかり作るの?」
と聞くと、
「作ったものを欲しかった人に渡すと”ありがとう”という言葉が返ってくる。それが嬉しいんだ。」
というような場面がありました。
この考え方こそ「モノづくりの原点」だと思います。
現代の日本における流通のシステムはこの「原点」からかけ離れてしまっているような気がするんです。 モノを作る喜びとか作った人の気持ちが蔑ろにされるシステムは本当はおかしいのではないか?
大量に生産、消費するこの世界でも、こういう当たり前なことを組み込んだ新しいシステムが構築し得るのではと最近思っているんです。
こんなことがありました。
シルバーのアルミサッシを注文したら、「シルバーは特注品になるから2割くらい値段が高くなります」と言われたんです。アルミは本来アルマイトという原料の持っている色であるシルバー色をしています。私がオーダーしたのは勿論、この原料そのものの色である「シルバー」です。「ブラック」や「ブラウン」といった、わざわざ色をつけたものが基本形で、色のついていないシルバーが約2割高とのことです。理由を聞くと、「需要と供給のバランスがそうだから」という返事が返ってきました。
これは絶対おかしい話ですよね。「需要と供給のバランス」という大義名分の下に、大きな矛盾を隠してしまっている気がします。色をつけるということは、一工程増えているわけで、それに対する職人さんへの労働報酬はどうなっているの?
という疑問も生じてきます。工場のシステムがそのように組み込まれているから、逆に色をつけない方が高いというのも可笑しい。
全ての流通システムをいったん全部バラして、冒頭の「モノづくり」の観点から新しい土俵で 一からシステムを構築しなければならない時が来ているような気がします。経済的な切り口のシステムはバブルが終わった今こそ、違う新しい切り口のシステムが必要な気がしてならない。そこにはアンチ的な発想ではなく、新しい選択肢としてのシステムです。
私事になりますが、15年前から始めた「プロジェクト1000」は、1000万円という明解な金額を目標に、家を建てるシステムです。これは、私なりに「既存のシステムを出来る限りばらして」「全く別の土俵でシステムを構築」した試みです。
建築家と工務店と職人の三者の間で発生するコストを透明化するだけで、1000万円台の家を建てることが実現化されました。材料を大量に仕入れるとか職人の手間を安くするという発想ではなく実現したことで、これに流通のシステムが加わったら、更なるコスト減ができるということです。
私のこのシステムも全て良いわけではない。設計が入ることで面倒くさいし、クライアント自身が色々関わらなければならない。でも新しい選択肢の方向としての一つにはなり得るかなと思います。今現在色々な方向のグループが出来つつあるのはすごく良い方向だと思います。選択肢が増えれば増えるほど広がりがあるわけですから。
これから家を作ろうと思っている人は、「モノづくり」の原点に立ち返って、あなたにとっての「家」とは?あなた自身が何が本当に欲しいのか?をまず考えてから「家創り」をスタートしてみてはいかがでしょうか?
「Project1000」とは
「プロジェクト1000」とは、一級建築士、施工業者、雑誌編集者、他業種の営業マンが集まってつくる、専門領域や業界の枠を超えた非営利組織(NPO)ネットワ−クです。既存の「住宅業界の枠」にとらわれず、「安くて良質な住宅」づくりを目指す集団として1998年から活動をしています。
この住宅の本体に関しては、安全性、品質確保のためプロフェッショナルに施工してもらいます。本体以外の作業(間仕切り、テラス、塀等)がある場合はクライアントと共にサポートシステムが協力し低価格で創り上げます。また、本体以外の作業をプロにお願いする事も可能です。
現在、工事が進行していることから判断すると、コストが通常の約2割は安いと思います。(設計、工事監理、事務局経費を含めても)
URL http://www.Project1000.co.jp/ |
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