透光不透視の開口部による光のコントロール

[ 外観 ]
敷地は横浜市郊外の丘陵地にあります。北側には緑地の良好な視界が広がるものの、3m程高い南側隣地には大きな住宅が建っており、充分な採光が期待できませんでした。しかしながら、その高低差を解消する大谷石の擁壁とそれを覆うツタが美しかった為、この場所を占めて生活する事の意義を「北側の緑地と南側の大谷石及びツタを繋ぐ、緑の軸を明らかにする事」に感じ、設計の主眼の一つと考えました。
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[ リビング・ダイニング ]
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[ ダイニングキッチン ]
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[ ベッドルーム ]
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全体の架構は矩形のスペースと、不整形な残余のスペースに大別されます。1階に厨房・食堂・居間、2階に寝室・家族室を備える矩形のスペースに窓外の景色を取込む事で、緑の南北軸を明らかにする事を意識しました。その上で南側からの採光の不足を補う為に、透光不透視の開口を東西に設け、光環境としては、時間の推移を感じる東西軸と変化の少ない南北軸とを対比的に経験する場としています。
プランの中央部に内包させた屋上を備える望楼は、1階に於いても、その存在が空と家の全体像を時おり意識させる契機となるように、望楼を支える幅600mmの壁をステイン系塗装で木目を残して白く染色し、他の部分と差異化しています。
2006年に第51回神奈川建築コンクール住宅部門で「優秀賞」を受賞しました。 |