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南端の中央部に屋根を貫く一坪の光庭を設ければ、光、雨、風を建物深くに取り込む事が出来る。また二世帯住宅だった為、複雑だった動線を整理し、各階の用途をはっきりさせる事で、プランの効率化を計る事にした。
1階、2階とも、内部に足を踏み入れると視線の先には光庭があり、緩やかに人を導く。1階には寝室、浴室などのプライベートな空間を、2階は書斎と繋がるLDKの一室空間のみとした。既存の天井は撤去し、屋根面までの天井高を確保する。隠れていた構造体が表れ、部屋の表情は大きく変わる。強さを増した光は、半透明の床を透過し1階へと光を伝える。
光庭には生命力の強いカクレミノを植えた。隣り合う浴室からは、庭に降る雨や、揺れる葉を眺める事が出来る。
この坪庭は、密集した住宅地で自然を感じる空間であると共に、この場に住まう象徴でもある。
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