終の住処
60代のご夫婦がお子様の自立を機に、長く住まわれた住宅を建て替えられた計画です。

[ 居間から庭を眺める ]

[ 外観 ]
|
 |
コンセプトは、「自然を感じる」
屋外の空模様や季節の移り変わりを室内でも如実に感じられることを重視した住宅となっています。
晴れれば部屋が明るく、曇れば部屋も暗い。 家の中から空や星、庭の植栽も見ることができます。
庭に植えた落葉樹の葉が夏は日光をさえぎり、秋の紅葉を迎え落葉した後には、冬の日差しを室内へ届けてくれます。
昔の住宅にあった当たり前の空間を目指しました。
住宅をいい状態で維持していく上で、経済的な事も無視できない条件です。
ご夫婦は、主な収入源が年金ということもあり、ガスコージェネレーションを導入し、できるだけ光熱費のかからないシステムとなっています。
|

[ 和室から居間を眺める ]
高齢者用の住宅の為、室内には手すりを設けていますが、全体に目立たないようにしています。
でも、欲しいところで手を伸ばせばそこにはちゃんとある。それは棚であり、衝立であり、カウンターであったりします。
|
「バリアフリー」は今ではあまりにも当たり前で、世の中の認知度もかなり高いものになりました。しかし、この住宅の「バリアフリー」はどちらかというと、積極的な解決策として存在しています。
この住宅の室内には段差があります。これをフラットにしたり、スロープをつけたりして解決する事は容易です。
しかし、家がフラットであると、フラットに慣れすぎて外出時に些細な段差で怪我をする可能性が高くなるように思います。
段差を段差のまま存在させることで、積極的に脚の上げ下げができるようにしています。 もちろん手摺によって安全性は確保しつつ。
この家で老後の人生をできるだけ長く、誰の手も借りずに、お二人で楽しんで頂ければ幸いです。
|
 |

[ 内部(夜) ]
|