スミレアオイハウスの場合。
2階の『部屋づくり』は、腕利きの大工さんと、
小泉誠率いる、優秀なる学生軍団が力を発揮してくれたからこそ、
完成をみたのだった。
もし、大工さんの手を借りず、
まったくの「Do-it-yourself」で部屋をつくろうとしたら
こりゃ、えらいことです。
どんなにガンバッテも、ああはならない。
「日曜大工が好き」
という人はたくさんいるだろうけど、
部屋の一部ではなく、
家1軒まるごと、自力でつくろうなんて人は
稀でしょうね。
でも、
その『稀な人』が、
知り合いにいるんだな!
その名は、ようちん。
ようちんの場合。
自分の部屋だけでなく、
自分の仕事場、階段、ついでにトイレのドアまで、
自力で作ったらしい。
今回は、
生活しながら、仕事しながら
今もなお、家をつくり続けているという"どてらい男"、
ようちんを突撃取材だじょ。
| 池 |
| 田 |
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| 洋 |
| 介 |
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いけだ ようすけ |
| ● |
歯科技工士 |
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すきなもの:バイク・ラジコン・家づくり |
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スミレ、アオイの小学校の先輩。
シュウ小学校時代のクラスメイト。 |
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1997年より、現在の家づくりに着手。今もなお、家づくり中。
2001年「1+1坪ハウスプロジェクト」(スミレチーム)参加。
その時に製作したモビールが、
2003年3月完成のスミレの部屋に再び登場。
モビールの飾りのひとつ、『にこやかに微笑む天使』は、洋介さんの手縫い。 |
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仕事場とおぼしきデスクの上には

何やら得体の知れない液体、数々の筆、ピンセット、
大小さまざまなビンが、ごろごろしている。
ここだけ見ると、画家のアトリエって感じもするけど、
見上げると...

天井には、ずらずら〜っとビンがぶら下がっていて、
工房って感じもする。
でも、あっちの天井に飾られているのは
ラジコンか?!

落っこちてこないのかなー。
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「1階は、『仕事場+遊び場』ってわけだ。
すごいね。鉄骨も配線も丸見え」
「2年くらい前は、これよりもっとすごかったんだけどね」 |
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「今、あつしがいる方、あっちが遊び場。
ラジコン作ったり、エンジン動かしたりするわけよ」 |
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「ゆるやかな曲線がポイントの作業台。
味のある、いいデスクだね」
「これ、サクラだよ。
いいでしょう。
道を歩いてたら、ちょうど桜を切っててね。
『欲しい』って言ったら、
『持ってっていいよ』って言われたの。
そんで、作ってみた」 |
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「このドアも、作ったんだね!
やっぱり曲線」
「まぁ、やっぱシロートだから
思うようにいかないとこもあるんだけどね」 |
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「それよりさ、これ見てよ!
この引き出しは自慢の一品なんだから」
「細かなネジが、種類別に納まってる」
「こうやって全部引き出せるから、
自分の欲しいネジがすぐ見つかるってわけ。
どう? すごいでしょ」 |
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「ねぇ、この、床からにょっきり出てるダクト、
一体何のためにあるの?」
「それはね、『縦びきのこ』の、
おがくずを吸い込むためと、
ラジコンのエンジンをかける時に必要なの」 |
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「これで、排気を外に出すの?」
「えー、見たい見たい!」 |
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「う! このエンジン音は、本物の車そっくり」
「でしょ?
ここから吸引して、床下通って
外に出ていくってわけさ。
おわかりかな?」 |
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さらに、
1階の部屋からドア・ツー・ドアで行ける車庫へ移動。
そこで、我々9スタ突撃レポーターが
目にしたものはというと...。

外から見ると、
何の変哲もない住宅+車庫なんだけど...。

まず、目に飛び込んでくるのは
業務用の、ごつい機械類。
こういうのが、
あちこちに置いてあるのだ。
何よりも
バイクに乗るのが、大好きなようちんだからして、
いろんな種類のタイヤが必要なわけで。

タイヤを上からぶら下げるのは、
バイク屋さんから、ヒントを得たらしい。
自分自身が満足のいくものを作りたい、
そう思って
「いろんな道具を試しては使う」を続けていたら、
結局、使う道具は
プロが使用するものになってしまうんだと
ようちんは言った。
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「そろそろお茶にしよう!
リビングに、レッツゴー」
「お。階段には養生シートが。
まるで現場だね」
「スリッパは階段まで。
2階の床は、ばっちり、ヒノキなんだからね〜」 |
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「ここはまた、ガラリと印象が違うね。
何だか落ち着くよ」
「でしょでしょ?
あのね、
家の中に1カ所でも居心地のいい空間があると
ほっと安心するものなのよ」 |
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「素足が気持ちいいね。
壁材は、何なの?」
「ベイマツよ。
これさ、近所の材木屋で買ってきて、
自分で貼ってったの」
「ほ〜」 |
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「材木屋に何度も通ってるうちに
顔見知りになっていってね、
オレひとりが家の内装をやってるっていう事情が
相手にもわかってきて、
そうなると、だいぶ安くしてくれることもあるわけよ」 |
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「なるほどね。
それにしても、まったくのシロートで
ここまでできるってすごいよね」
「実はさ、20代の頃、
2年くらい大工の仕事をしてた時期があるの」
「あぁ、やっぱり
現場で働いた経験があるのか〜」 |
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「ねぇねぇ、ここ、どうして丸い穴があいてんの?」
「あ。もしかして、それが噂のゴミ入れですか!」
「そうでーす。
2階で出たゴミを、この穴に投げ込むと...」 |
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「ごらんの通り。
1階のごみ箱にスポンと落ちるって寸法よ」
「おもしろーい。
もっと、やってみたい!」
「このダストボックスのルーツは、
中学にあったダストシュート。
便利だよ〜」 |
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「ねぇねぇ、この上はどうなってるの?」
「ロフトはね、下をよく見て歩いてよ。
じゅうたん敷いてるけど、
端っこの方は床がないところがあるから」
「うぅ、用心しないとね」 |
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「ごくらくごくらく」
「そこで昼寝すると、よく眠れるんだな。
あとね、ロフトにある荷物を
何度も下に持っておりるのって
結構面倒くさいじゃない?」 |
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「そこで、だ。
こういう引っ掛ける道具をロープとつなげてだね、
こうやって下におろす。
逆も、もちろんできる」
「ん〜、これは合理的!
っていうか、
ロッタちゃんの世界!」 |
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どてらい男・ようちんの家では、
なぜかしら、
あっという間に時が過ぎ、

いつしか、夕闇迫る時分になっていたのだった。
ようちんの話を聞いて思ったのは、
住まいのヒントは
いろんな場面にあるんだということ。
バイク屋さん、学校、
普段、歩いている道にだって、
ヒントになるものはたくさんあるし、
見方によっては、
使える素材そのものが、ころがっていることもあり得る。
思いつきは
ただの思いつきに終らせない。
現実のカタチにすべく、
自らが動く。
聞き込みをする。
ようちんのように
熱意をもって、人と接したり
積極的にコミュニケーションをはかっていけば
必ずや、道は開けてくる。
『人』は、
『人』から、学ぶものなんだね。
(σ'з')σ