『家から生まれた17の話』
9坪の小さな家が、
つくる人とつかう人の
出会いの場になった。
著者:萩原 百合
出版:ラトルズ
定価:本体1,600円+税
ISBN4-89977-119-3
AMAZONにあります。
2002年9月に始まり、現在33組ものゲストを迎えた『9坪スタジオ』が本になりました。
出版化にあたって、改めて取材を行い、再編集されました。
加筆・修正された原稿+イラスト+4コママンガ+再撮影された写真・・・
と、見どころ・読み応え盛り沢山です。
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「はじめに」より転載
一つの建物を通じて、人との出会いが生まれました。その建物の名前はスミレアオイハウス。私たち家族四人が日々生活している家です。この小さな家ができたことで、私は実にさまざまな人たちと知り合いになりました。
友だちが家に遊びにくる。これはよくあることです。でも、スミレアオイハウスには、友だちがその友だちを連れてくることがよくあるので、まったく知らな
い人もやってきます。気がつくと、知らない顔に囲まれていた、なんてこともあります。
夫の仕事関係者もよく家にきます。展覧会の企画をしたり、商品開発をプロデュースする仕事をしている夫のまわりには、ものをデザインしたり、実際に製作することを生業としている人が多いのです。
いつもは家族で食事する場所が、ある時は打ち合わせ場所になり、またある時はデザイナーのプレゼンテーションの場所になったりします。こんなふうに、家という空間に家族以外の人が加わると、一個人の家でも人と人との出会いの場になります。
主婦として家の仕事をしている私が、日常生活の中でデザイナーとか職人と呼ばれる人たちと出会う機会は、これまでほとんどありませんでした。ものをつくる側の人のことは、本や雑誌でしか知らないし、正直とても遠い存在でした。でも、そういった人たちと一生活者である私の接点を家に見つけた時、これはおもしろいなあと思った。立場の違う人のものの見方や考え方に触れることはとても刺激になるし、自分自身の生活を見つめ直すきっかけにもなるからです。同時に、成長過程にある子どもたちが、親以外の、いろんな仕事をしている大人と交流することは、とても意義のあることに思えました。
とはいえ、一度や二度おしゃべりしたくらいでは、その人のことを深く知ることはできません。そこで、家を介して知り合った人に新たに連絡を取り、インタビューすることを始めました。どのような考えのもとで、ものはつくられていくのか。その人は、いつもどのような暮らしを送っているのか。何に興味をもっているのか。時には、どのような環境で育ったのかなど、かなりプライベートな領域にまで踏み込んで、ぶしつけな質問をすることもありました。というのも、バックグラウンドを知ることは、その人のことをよりよく知る上でとても大事だからです。日々の生活スタイルと、ものをつくること。この二つは無縁のようでいて、実は、密な関係にあると私は思っています。
インタビューした記事は、2002年9月よりウェブサイト「すまいと」のコンテンツ「9坪スタジオ」に毎月連載されました。単に、ものを紹介するのではなく、つくる人それぞれの人柄が伝わる本になるよう努めました。本に登場する人物を通して、人の生きざまや、ものをつくる上での熱い思い、大事にしていることなど、何か一つでも読者のみなさんの心にとまることがあるといいなあと思います。
萩原 百合
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本に登場する17組のつくる人
 第1話 自転車 谷
信雪
オリジナルの自転車をつくっている。
一見コワモテだが、実際は物腰の柔らかい温厚な人物。
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 第2話 ポスト 梶本博司
自称、西荻窪の猫背男。
「かっこわるくてかわいい志向」のデザイナー。
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 第3話 匙 さかいあつし さかいかよ
さかいあつし:匙屋主人。つくる一方の仕事に疑問を抱き始める。
さかいかよ :うるし仕上げを担当。金接ぎで修理もしている。
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 第4話 椅子 鈴木惠三
厳しくも優しい家具屋主人。
持ち前の実行力と強い精神力で、災難を乗り越える。
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 第5話 部屋づくり 小泉誠
スミレアオイハウスの設計者。
たった一日の部屋づくりを提案する。
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 第6話 改装 寺林省二
スミレアオイハウスの設計協力者。
築50年の住宅を手直ししながら、愛猫ヒジキとともに暮らしている。
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 第7話 注文木工家具 真吉
注文木工家具の製作を生業としている。
受注から納品まで、きめ細やかに対応する生粋の職人。
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 第8話 竹工芸 久保一幸
竹工。日々ランニングで鍛えている。
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 第9話 うるし 桐本泰一
輪島の木地屋三代目。
普段使いの「うるしもの」をつくる。
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 第10話 折形 山口信博
今の暮らしに活かせる折形を提案する。
グラフィックデザイナーでもある。
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 第11話 製本 上島明子
美篶堂ショップ・工房・ギャラリー店主。
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 第12話 モビール
林 裕輔 安西葉子 秦 直美
「DRILL DESIGN」メンバー。
ゴミ袋などの日用品から、住宅や店舗など建築に至るまで、様々なものをデザインする。
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 第14話 家族 大治将典
広島出身のデザイナー。
今最も気になっているのは、子どもの「モノ」や「コト」。
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 第15話 手漉き和紙 加納
武
新しいことに果敢に挑戦する若き紙漉き職人。
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 第16話 ラタンアート 信耕ヒロ子
アーティスト。
「指から栄養がとれたらいいのに」と、本気で考えている。
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ええ本です。(自画自賛!?)
是非
手にとってご覧ください。