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  建築家のコラム
別冊 すまいや倶楽部通信
211 ベッドをみておもう
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ベットが日本に伝わったのが奈良時代、中国からと言われます。
実際は昭和40年代頃からウサギ小屋と言われた日本の住まいの住宅事情の解消も兼ねての
二段ベッドの普及からのように思えます。
基本的な核家族は両親に子供2人。
その子供にそれぞれ部屋を与えることも当時は厳しいことなので、
二段ベッドはささやかな贅沢だったのかも知れません。
私の家にも近所のお下がりの二段ベッドがやって来ました。
上段に私、下段に妹が割り当てられて、押入れの中に入って遊ぶのと同様に楽しかった記憶があります。
当時は深夜ラジオも全盛だったので、イヤホンで聴きながら寝たものです。
成長するとやがてベッドを与えられてその名称に興味を持ち始めました。
ベッドの頭の部分にある板は、ベッドボードとかヘッドボードなどと呼ばれます。
寝相が悪いと上へ上へと進んでしまうので、それを阻止するためにあるのかとか考えましたが、
ヨーロッパのような石の建築では夜になると壁際は冷え込みます。
壁を頭にした場合はとても寒いので、寒さ対策で付けられたなどといわれています。
「宮付き」という表現のベッドがありますが、その頭の部分に物が置けたり、
蛍光灯が仕組んであったりする棚付ベッドのことです。
本を読んだり、目覚まし時計を置いたり、物が隠せたりする扉があるので、タンスやサイドボートのようです。
日本人の匠の技がこんなところにもあらわれています。
そういえばベッドの下も収納出来るように引き出しもついていますね。
欧米でも寝るときは靴を脱ぐので、あの部分は空いていないとイケナイのですが、やはり日本人は違います。
腰痛持ちの人がベッドは柔らかいので苦手といいます。
そんな人のためにあるのが畳ベッド。さすが日本人です。
古きよきハリウッド映画に登場するベッドは、スプリングが良く効いていて、
ベッドに寝るというよりもベッドに埋まるようですが、あのスプリングも年々進歩をしています。
フランスベッド社のHPによると、最初に生まれたスプリングの形をボンネルスプリングといい、
もともと、戦中の軍隊のバイクサドルや、車のシート内部に使われていたものを、
戦後、生活の洋風化の波にのってベッドの中に使われるようになったのが始まりだといます。
ダブルベッドのように一緒に休む場合、一方が動くと一方に振動が伝わり、不快な気分になります。
Z-Hi(ゼットハイ)スプリングは、2つの支持面をもつ逆Z型状のコイルが
体圧の微妙な変化にも対応して身体を安定させます。
また、縦方向のヘリカルスプリングが不快な横揺れを防ぎ、きめ細かく荷重を分散します。
欧米でもマットは固めが良いとのことで、昔よりも固めのスプリングが採用されるようになりました。
マルチラススプリング
E-MAX(イーマックス)スプリング
などが主流となっています。
参考:フランスベッドプラザ マットレスの基礎知識
紹介いたしましたこれらのスプリングは全て金属製ですが、廃棄とリサイクルがしにくい。
環境大国のEUでは、急速に脱金属スプリングマットレスへの動きが高まっているそうです。
プロナチューラ、ヒュスラーネストなど自然素材のマットレスにこだわるメーカーは、
フレーム自体にも金属を使わずに、木のねじを使うなどの工夫をしています。
彼らは金属スプリングを使うことにより地磁場が乱れが睡眠に悪影響を与える点について指摘をしています。
磁場の乱れまで考えるとは、まさにヨーロッパ。
と、いうことでウッドスプリングが注目を浴び出しております。
ウッドスプリングとはブナ材を重ね合わせた積層材にそりを持たせ、
そのしなりで自然のバネ機能を持たせたベッドの床板です。
ベッドのマットの下台ベースとして使用することで、優れた耐圧分散効果を実現します。
この効果によって、人体の凹凸と動きを支え続けます。
人の身体の背中部の湾曲を理想的に支えることができるように、
それぞれの部位で硬さの違うスプリングを組み合わせ、その上腰部分は使う人の体型に合わせて調整できる
優れたスライドスラット機能を備えています。
イタリー・ドイツ・フランス等のヨーロッパ各国で広く使われています。
日本の匠の技を生かして竹で作って欲しいものです。
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