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 別冊 すまいや倶楽部通信


 169 自分で出来そうなところは。。1


家は高価なものです。
労働の対価としての日本銀行券が何千枚も必要になります。
土地も高価ですが、土地の価格はその土地の生産価値により決められるので
個人ではどうしようもありません。
家はどうでしょう。
潤沢では無い資金を前にしてでも叶えたい住まいの夢があるならば、誰もが一度は考える
「出来るところは自分達でおこなってその分予算を節約しよう」と。。
それではバランスの良い取り組み方を紹介しましょう。

家をつくるということの基本
家をつくるのにはマンパワー+道具+材料が必要です。
家は沢山の職人さんが関わります。
大工さんは現場一つに付っきりで仕事しますが、
他の職人さん(鳶、塗装、電気、設備etc)は他の現場を掛け持ちしながら、作業を進めます。
大工さんの進捗状況を見ながら進めないと、
大工さんが床を張り終えてしまって設備屋さんが床下の配管が出来なかったり、
大工さんが壁を張り終えてしまって、電気屋さんが配線やスイッチが取り付け られなかったりしてしまいます。
職人さん間の仕事は数珠つなぎのように繋がっています。

職人さんは道具を上手く使いこなすことで、時間を短縮してコストを抑えます。
例えば部材を取り付けるものが長いとどうでしょう。
反対側にもう一人必要になるのではないでしょうか。
他の職人さんに手伝ってもらうのは失礼です。
専用の固定道具があれば、安全に正確に美しく取り付けることが出来ます。
購入時には高価でも、継続的に使用することで減価償却をしてコストを抑えることが 出来ます。
一回だけしか使わない現場に高価な道具を揃えては、イニシャルコストがかかり過ぎになります。

材料が無いと家は存在しません。
ホームセンターでは住まいの材料が揃っていますが、
家1軒分ともなると、 数件ハシゴして揃えなければならないでしょう。
購入前に必要量を正確に計算しなければ余ってしまいます。
特売日だからと慌てて買っても、現場には汚れたり傷つくので置くことが出来ません。
他の仕事の障害にもなります。
仕入れの量なども特殊なチャンネルを持ち、大量に仕入れる建築会社と違うために
割高な材料費になることも否めないでしょう。

職人さんは時間で動きます。
左官屋さんの仕事を例にしてみます。
外壁を吹き付けにする場合は大工さんが木で下地を造ります。
左官屋さんは自分の出番のタイミングを計るために、この頃現場の様子を一瞬見に来ます。
大工さんが終わった次の日に天気の様子を見ながら、
朝から砂、水、セメントを必要量かき混ぜて外壁にモルタルを塗り始めます。
モルタルが乾いてしまうといけないので一気に正確に塗ります。
建物全てを一度に塗るのではなく、その都度、モルタルを練り数回に分けて行います。
このような調子で午前中には塗り終えてしまいます。
モルタルで固まってしまうので、道具は素早く洗浄し、
トラックに載せて 午後には次の現場に行ってしまいます。

次の日にはペンキ屋さんがやってきて、モルタルの上に塗装するからです。
塗装が終われば電気屋さんが外部配線をしたり、金物屋さんが取り付けをします。
この頃は現場も引渡し間際なので、職人さんも他の職人さんに迷惑がかからぬよう、
時間にはシビアになっています。
チームワークも非常に大切な要素でしょう。

続く。。


 
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