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 別冊 すまいや倶楽部通信


 080 解体


解体屋さん、現場監督から伺った解体にまつわる話です。

今でこそシックホーム対策が取られていますが、10年以上前ではホルムアルデヒト対策はおろか
アスベスト対策がやっと整理された頃でした。

2×4住宅(決して批判するのではありません)は地震に強い、アメリカナイズされているとのことで人気があります。
特徴は、日本古来の柱と梁で建物を支える軸組み工法(在来工法)と違い、
細かい柱の外側に合板を張って細かく釘を打って面にして強度を出す壁式工法になることです。
こうすることによって当時の軸組み工法より、強度が保てて地震に強いと言われるようになりました。
(現在は軸組み工法も法制度が変わり、2×4以上の強度が出せるようになっています)

さて、こんな2×4住宅を解体した際のことです。
夏の暑い日、現場の職人さんがバタバタと倒れ出したそうです。
原因はパネルから揮発したホルムアルデヒトだと判りました。
当時は接着の技術は環境より強度の時代だったので、今ほど健康に煩くなかったからです。
今ではこの点を改良して、ほぼ無公害のパネルを使っているそうです。

軸組み工法(在来工法)を解体した際のことです。
柱を壊すときに、栂(つが)は簡単に「パキン、パキン」と折れるそうです。
そこに来て桧(ひのき)は粘りがあるので、しなってからようやく折れるそうです。

現在、柱には集成材を使って均一な性能と、同じ材なら1.5倍の強度とのことで、迷いなく使われています。
スプルースやパイン材などを張り合わせるものが多いので、強度はあるが、しなやかさはどうなのか、
今一度検討することが必要かもしれません。

「やっぱり木造がいいな」と思っている日本人であっても、
その木に期待するのは、せいぜい香りや木目ぐらいではないでしょうか?

私も「利き酒」ならぬ「利き木」(キキキとなってしまってカンでしまいそう?)の名人になりたいものです。


 
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