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 別冊 すまいや倶楽部通信


 049 採光、通風の工夫


日本の住まいは昔から、採光、通風を重視して開放的につくられてきました。
しかし、最近では冷暖房完備の普及やアルミサッシュの使用などで密閉化が進んでいます。
(アルミサッシではなく正式にはアルミサッシュといいます)
住環境の悪化した現在、仕方の無いことかもしれませんし、それなりに快適な生活を営むことは出来ますが、
健康的な暮らしの為には、自然の光や風を取り入れる工夫は必要です。ことが出来るわけです。

視点を変えた採光の工夫
敷地が狭小化し、隣家が間近に迫るといった状況が多くなってくると、
一般的な考えにとらわれずに窓の形や位置に工夫をしなければならなくなります。
例えば、外部からの視線を気にせずに光をたっぷり取り入れるには、
トップライトやハイサイトライトのような高い位置の窓が有効です。
また、出窓の正面を壁にして、側面や上部を開口とする方法も、小さいながら採光に威力を発揮し、
プライバシーを確保しやすい方法です。建物によって外部から遮断された中庭や坪庭に向けて
大きな開口部を設けるのもよいでしょう。浴室につづくバスコートや、開放的なサンルーム周辺は、
ガラスブロックや植栽などで光を取り入れながら視線を遮る方法も考えられます。

光の効果を考えた演出
採光には、いかに効果的に光を取り入れるかという、室内空間の演出の面からの要求も増えてきました。
季節や時刻によってさまざまに変化する光と影は、室内に趣きを与え、自然をより身近なものにしてくれます。
とくに、トップライトやハイサイドライトは演出効果が高いので、積極的に取り入れるとよいでしょう。
また、窓は室内からの外の景色を楽しむものでもあるので、眺望を考えて位置を考えることも大切です。

法的に定められている採光の条件
これらの工夫の前提になるのは、窓の面積です。
建築基準法では、部屋の大きさに比例して窓の最低必要面積が定められており、
住宅の場合は部屋の面積の7分の1以上が必要とされています。
これは、8畳の部屋なら約2平方メートルとなり、一般的な1間幅のはき出し窓があれば十分ということになります。
また、幅が1間以上ある襖などで2部屋が連続する場合は、2室を合わせた面積の7分の1以上の窓面積を
とればよいので、1方を窓の無い部屋にすることも出来ます。
注目したいのはトップライトで、これは、それ自体の面積の3倍の窓面積として計算することができますから、
採光上だけでなく、法規上も有利です。逆に、隣地に接した壁面の窓が敷地境界線に近い位置にあると、
法規上、窓面積には含めることができないこともあるので注意してください。

(次回につづく)


 
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