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 別冊 すまいや倶楽部通信


 027 集う空間 1


家を建てる際にはなるべくご自身の考えを入れた設計が楽しいですよね。
鉛筆を走らせてあれこれ考えるのは時間がたつのを忘れるくらいです。
そんなあなたのために各部屋ごとの基本的な考え方を何回かに分けてご紹介します。

集う空間(リビングなど)
居心地の良い場所には、人が自然に集まってきます。
人間には本能的に集まりやすいところというものがあるので、積極的にそういう場をつくるのがよいでしょう。

コーナーやピットをつくる。
広い空間の真ん中より、隅のほうが落ち着きます。
また、床が一段低かったり、天井が低くなっているところも安心できます。
これは、穴にひそんで敵から身を守るという動物的な本能からきているそうです。
(洞窟願望ですね。)

中心になるものをつくる。
例えば暖炉のように求心的なものを置くと集まりやすくなります。
とくに、火は暖かみがあってくつろいだ雰囲気がつくりだせ、効果的です。
囲炉裏のような仕掛けも面白いと思いますが、大きなテーブルをおくだけでもずいぶん違うでしょう。

視線を明るいほうに向ける。
人は自然に、明るいほうに視線や体が向くものですから、
ソファなどは壁を背にL字などくつろぎやすい形に配置して、外へ視線が向くようにすると効果的です。

くつろげるインテリにする。
色や光が刺激的な空間に長くいると苦痛になります。
したがって内装材や照明は穏やかに。
自然の素材を取り入れたり、観葉植物などを飾るといった演出も考えてください。
長時間、楽な姿勢が保てるような座具、温度、湿度といった空気の状況、体に触れるものの肌触り、
におい、音といった五感の全てに対して適切な条件が保てることも大切です。

望ましい位置とスペース
リビングルームについては、主目的を何にするかによって望ましい位置が異なります。
家族の集いを中心にするならば、各個室から等しい距離にあると誰も行き来がし易くなり、
自然に家族が集まってきますから、リビングルームの中に階段を設けるような方法もむきます。
接客が主目的ならば(最近は少ないですが。。)玄関に近く、直接玄関から出入り出来る位置がよく、
リビングルームを通って個室に出入りするような動線は不適当になります。
いずれにしても、リビングルームは家族の団らんと接客の場を兼ねるどっちつかずの空間になりがちです。
スペースに余裕があれば、リビングルームは接客にも使えるようにしつらえ、
家族のくつろぎの場としてファミリールームを別に設けることをお奨めします。

次回につづきます。


 
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