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『家づくりの会 連載コラム』
054 住宅なんでもQ&A(第22回)
藤原昭夫/結(ゆい)設計
Q. 外断熱について家づくりの会の設計者はあまり良く言いませんが、やめた方が良いですか?
A. 惑わされてはなりません。断熱をするのであれば、言うまでもなく外断熱の方が良いのです。
断熱の本質は、熱伝導を遮断することです。通常の断熱方法は、柱や間柱、
あるいは梁や筋交いといった構造の軸組材の隙間に断熱材を充填します。
外断熱は、それら軸組材の外側に断熱材を貼って建物をくるんでしまう方法です。
誰が考えても断熱材ですっぽりと包む方が、柱や梁などで分断されるより確実であることが分かります。
外断熱を批判する人は、よく聞いてみると、その本質ではなく外断熱のやり方であったり、材料に対する批判、
又は高気密に対する批判であることが多いのです。
確かに外断熱をセールストークにしていながら、床下や屋根は内断熱だったりして、
あまり意味のない外断熱をしている方もいます。
また、断熱材の硬さや変質、あるいは蟻道を考慮しなかったり、通気層を設けなかったりと
気になる施工をしている工事屋さんが多いのも事実です。
そのような意味で、外断熱と言ったからといって皆同じとは限らず、
中身も吟味せず安易に是否の判断を下すのはいかがかと思います。
少なくとも、あらゆることに配慮した外断熱であれば、建物の構造体に蓄熱し、朝晩の温度差が少なく、
無駄にエネルギーを消費することもなく、過ごしやすい温熱環境の住宅をつくることは確かです。
但し、注意しなければならないのは、冬場の内外の温度差が大きく容易に結露しやすくなる点です。
そのため、ガラスやサッシ等は、熱伝導率の低いものにしなければなりません。
また、鉄骨等金属を内外に貫通させることも結露の原因になります。
さらに、外断熱にすると自然に高気密化することが多く、換気に十分な注意を必要とします。
いずれにしろ、設計者の話をよく聞いて納得のいく断熱方法を採用するべきかと思います。
藤原昭夫/結(ゆい)設計
生を得て57年、建築を生業として38年、千葉に居を、都内に事務所を構えて27年、
創った家150戸、未だ業に得心せず。
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