  建築家のコラム
『家づくりの会 連載コラム』
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住宅なんでもQ&A(第19回)
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十文字豊/アルコーブU |
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Q. 近々建て替えを考えていますが、家族でいろいろ話し合っていると際限なく夢ばかりが広がり、
とても自分たちが考えている予算では無理ではと思い悩んでいます。
こんな有様で、設計者にお願いしても良いものでしょうか。
A.
もちろん依頼して下さい。
我々設計者は、どんなに素晴らしい設計をしても、実現しなければ絵に描いた餅で、何にもなりません。
従って、どのようなケースの設計でも初期段階で総予算に対する、
予算振り分けのシュミレーションをします。
本体建築工事費、それに含まれない工事費(外構工事、植栽造園工事、ウインド・トリートメント等)、
設計監理料、その他の費用(地盤調査、地鎮祭、上棟式、登記料、等)です。
また、この場合は建替えですので、解体工事費、仮住まいの費用、2回の引越し代等の金額も
見ておく必要があります。このようなシュミレーションを行うことで本体建築工事費の凡その目標値が定まります。
そこで建物全体の規模と仕様グレードを想定し、建主さんの要望を可能な限り実現する為、
あらゆる角度から整理検討を加え、ときには切り捨てることもしながら、夢の住まいの実現に向けて
一つ一つ積み上げながら設計作業を進めていきます。
しかしながら、このような前提を踏まえて進めたにもかかわらず往々にして予算オーバーに陥いります。
設計者も建主さん同様、予算、法規、敷地、環境等の制約の中で、最大公約数を見出し、
ギリギリの設計を試み頑張った故の結果といえます。
そこで我々は、見積りを取った施工者と詳細に渡る見積り査定を行います。数量、単価、値引率等を精査し、
全体予算を少しでも圧縮します。
また、場合によっては一部仕様変更等も検討した上で、最後には企業努力もお願いし、
何とか予算内に納めるといった作業を日々行っているのです。
ですから、設計者に依頼するということは、予算の面でも大きなメリットになることが
お分かり頂けたかと思います。
十文字豊/アルコーブU |
1946年東京生まれ。事務所開設以来、今年で30年を迎えます。
手掛けた住宅は120棟を越えました。
じっくりと丁寧に設計を楽しもうと心掛けています。
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