  建築家のコラム
『家づくりの会 連載コラム』
044 古家の解体から再生 (3)リサイクルできる建材
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山本ミヤ子/一葉建築アトリエ |
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築年の家の解体に立ち会って気づいたのは、最近の工事現場で見られるプラスターボードや断熱材などの
新建材がまったく使われていなかったことです。
町場探検で建築廃材の行方を追って訪ねた「クラバラパンぷキン」で、戦前までは「解体業」という業種は無く、
建物を壊す「こわし屋」とそこから出る古材を売買する「古木屋(ふるきや)」がその働きをしていたと聞きました。
古木屋は材木だけでなく瓦や基礎の石まで扱い、再利用の仕組みができていたそうです。
今から 30年程前から、古木屋の需要がなくなり、こわし屋も重機を使う解体屋にかわったそうです。
それは、新建材が大量生産されるようになる1970年代と重なっています。
その頃から家の造り方や材料が工業化されてきたわけです。
そして現在、築 年以上の家の建替えが増え、建築廃材の処分が大きな問題になっていることは、
この連載の(1) (2) 回で述べたとおりです。
今や、設計の段階から廃棄される時の処分方法や再利用の可能性を
視野に入れておかなければならない時代になりました。
建材業界もリユース(再使用)、リサイクル(再利用)、リデユース(削減)を掲げて、
製品開発を行っています。
今回は、その中で最近使用した建材を紹介します。
断熱材:パーフェクトバリアー
ペットボトルの100%リサイクル品です。従って、解体後にはまた同じ製品に再利用することが可能で、
半永久的にリサイクルできます。同等の性能を持つロックウールと比較すると2割程度高めですが、
衣服にも使用されている繊維なので、触っても不快感が無いのが利点です。
タイル:エコタイル
INAX 製品の中に廃ガラスや陶磁器廃材、窯業廃土などの再生材を50%以上使用したものがだいぶあります。
生産工程での廃棄物削減の取組みの結果です。
鮮やかな色は無理ですが、床タイルには土の風合いが感じられます。
しかも、この製法は再生産が可能です。
珪藻土:シリックスリターナブルパウダー
珪藻土の塗り壁材料です。
仕上がってから数年後に水を含ませて剥がし、それを練り直して再度使用することができます。
土壁や珪藻土壁は本来そ の方法で再利用されてきたのですが、
壁仕上げがビニールクロスに代わって以来忘れられていました。
他にも様々な製品がありますが、環境問題や資源の有効利用が問われる中、
設計者としては次の順番で建材を選ぶように心掛けたいと思います。
| 1 |
リユースできること。 |
| 2 |
リサイクルできる材料。
しかも、燃料としてのサーマルリサイクルでは なく、
再生品の材料になるマテリアルリサイクルできるもの。 |
| 3 |
同じ最終処分場行きの製品。
安定型処分場と管理型処分場の何れかに分類される製品。
その行方が不明瞭な混合建材は避けたいものです。 |
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