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『家づくりの会 連載コラム』
044 古家の解体から再生 (2)廃材処理施設
山本ミヤ子/一葉建築アトリエ
中間処理施設
中間処理施設の主な仕事は、建設廃材をリサイクルしやすいように加工分別をする事です。
分別後の廃材を破砕・圧縮で容積を減らし、次のリサイクル施設に運びやすくします。
木造住宅で一番多い木材類は細かく砕きチップに、基礎や土間などのコンクリート類は
やはり砕き、砕石にします。
中に埋もれている鉄筋や釘金物類は、破砕した廃材を運ぶベルトコンベアーに取り付けられた磁石で
取り除きます。
単一素材で作られている物は比較的分別が容易ですが、洗面化粧台などさまざまな素材で出来ているものは
手間ひまがかかります。
下地材の石膏ボードも問題でした。
燃える紙と燃えない石膏の分離が出来なかったのですが、近頃は専用の分離機が普及し始め、
紙と石膏粉に分け再生利用が出来るようになりました。
しかし今後増え続けるボードの再生処理方法には課題が山積みです。
作業の中で一番大変なのは、現場で分けられていない混合廃棄物です。
大規模に機械化されている施設も、混合物の分別は人手に頼らざるを得ません。
工事現場でごみ袋に入れられた中には木くず、紙くず、壊れた作業道具から、
職人さんのお弁当や空き缶などあらゆる物が雑多に入れられています。
数人の作業員が取り付き、目にも留まらぬ早さで分類区分けをしますが、
かなり危険な作業なので、軍手・防塵マスクにヘルメット着用の重装備です。
「資源は有限・再生は無限」は、中間処理施設の社長の言葉ですが、
平成14年度の建設廃材のリサイクル率は92%になっています。
この中には燃料として使うサーマルリサイクルも含まれますので、
全部が製品として再生されるわけではありません。
最終処分場
毎月のように産業廃棄物の不法投棄が報道されますが、許可を受けている
合法的な廃棄物処分場は過疎地に作られます。
山野の谷や平地を人が入れないように囲い、車の搬入路を作り、許可看板を設置します。
露天に廃棄物が堆積し、看板の無いところはすべて不法投棄です。
「安定型処分場」は、コンクリート殻やプラスティック類など土中に埋めても変質しない廃材を、
積み重ね転圧をします。
近頃は排水水処理施設を設けている処分場が増えていますが、比較的簡単な装置です。
廃材のリサイクルに目を向けはじめた、中国の業者は廃プラスティックが不足し、
日本の安定型処分場を掘り起こし、ビニール類を再回収するこ とも始めた様子です(テレビ報道)。
管理型処分場
「管理型処分場」は土中で分解し、地下水を汚染する危険性のある廃棄物の処分場です。
遮水シートで地面を覆い水処理施設を管理しています。
安定型に比べて何でも廃棄できる一方、処理費用は割高になるので、
出来るだけ分別をし安定型に処分できるように進められています。
環境問題が取りざたされる現在は、処理場の建設が著しく難しくなり、
処理場不足が大きな問題にされています。
私たち設計者は不法投棄にならないよう監理をする一方、
リサイクル可能な建材の使用を計りたいと思います。
つづく
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