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 『家づくりの会 連載コラム』


 042 独自のこだわりが、建築家の味と個性

藤原昭夫/結(ゆい)設計

ここでは住宅の設計者なら誰であってもやるべきあるいはやりたいという意向の話や、
計画の仕方、考え方等は省き、常日頃実際やっている独自な仕様(手法)だけに絞って述べます。
但しこれらの仕様は依頼主の意向、予算、状況によって当然違ってきます。

1. 屋根と外壁は外断熱とし、基礎立ちあがりの断熱材は内側に、ベタ基礎は通常上に、状況によっては下に設置し、床下換気口は設けず他の手段で換気しています。
2. 全体を床暖房とするのに予算不足の時、床下にファンコイルという暖房器具を設け床下を暖気の往路、天井懐を復路として活用し家全体を暖めます。井戸水のある方は往路を多少変えて冷房にも活用できます。ファンコイルは春と秋には床下を含め家全体の換気に使用し、途中フィルターを設けていますので家中のホコリ取りにもなります。操作は独自にマイコンで作ったコントロールスイッチを使用しています。
3. 天井は状況にもよりますが無垢の小幅板の敷き目貼り天井とし、調湿機能を持たせつつその目地の部分を暖気のリターン口として活用し、かつその裏に吸音材を敷き込み反響の少ない吸音性能を持った室内空間を作る手法としています。
4. 小幅板の天井は可能な場合軒裏にも連続させ、目地部分を屋根の遮熱用通気口、障子や引戸の鴨居、カーテンレール、ロールブラインドやシャッターの引き出し口とするなどして内と外を視覚的に区切らない空間とする手法にもなっています。
5. 予算があれば外壁や居間の壁は左官壁とし、独自の骨材を入れ横に櫛を引き量感と表情を持たせ光のあたり具合で色合いが変化して見えるような手法をとっています。
6. 気密は木製建具を使用してもピンチブロック等である程度確保します。
7. こだわりのない方の場合厨房器具は奧行90センチのオリジナルキッチンとし、その上にカウンターを設けた対面式で背面に食器戸棚と配膳台を設けたものが多い。

以上の手法は私の事務所のホームページ設計作法からのほんの一部抜粋です。
尚、ここに掲げた手法は在来の軸組工法のそれで、
独自に開発した集成材壁式工法のそれは別の機会とします。


 
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