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 『家づくりの会 連載コラム』


 040-1 県産材・地域材への挑戦 その1

松澤静男/マツザワ設計

私と木材との関わりが特に強くなったのは、もう10年以上前になりますが、
家づくりの会の仲間と秋田杉を見に行った時からです。
それまでも近所の工務店の大工さんと面白がって、いろいろ木を使ってはいましたが、
この頃から地域の材に関心を持つようになりました。秋
田杉の産地に行き、どうやってこのすばらしい木を使うか?と考えているうちに、
埼玉にも山があるのに・・・と秋田杉を使う事への疑問が出て参りました。

何度か、すばらしい秋田杉を使いましたが、その間に埼玉県の飯能周辺や秩父地方に足を運び、
いろいろな林業関係者と話しをしました。
厚く大きな壁にぶつかったのもその頃で、森林組合の責任者などと話す中で、
何でこんなに山の人たちは閉鎖的で、人を信じてくれないのだろう?と思い始めました。
木には値段も無く、納期も説明出来ず、結局売ってくれないに等しい答えしか返って来ません。
困り果て、飯能の森林組合から、県内各地の森林組合、山主、製材業者など、
行ける範囲で走り回りましたが、全く解決の糸口が見えず、
以前から利用していた県産材の板くらいで我慢するしかない期間が続きました。

木材は遠い産地のものほど安いんです。
裏山の木を使っていいよ!なんて言われると、それが一番高くついてしまうんです。
変ですよね。運搬にエネルギーを無駄に消費し、日本に山が有って、木があるのに、
海外の山を荒らして日本に家を造るなんて・・・。

県産材よりも群馬、東京、天竜、四国、九州・・・と遠くなるほど材木は安くなります。
経済原理で言えば、安い産地の木を使えば良いのでしょうが、
環境、エネルギー、地域経済、安全性など考えていくと、地域材に越した事はありません。
でも、山には杉を中心に木がいっぱいありますが、外材の自由化から日本の林業は衰退し、
もう活き活きとした山は県内にはほとんど残っていません。

山と言うより、元気な林業従事者と言った方が正しいでしょう。
そんな山を元気にして、首都圏の方に、快適ですばらしい木の家に住んでもらうために努力を重ね、
最近、やっと埼玉の木を使えるようになって来ました。
でも、まだまだ価格や、乾燥や、納期などで苦労は続いています。
つづく


 
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