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 『家づくりの会 連載コラム』


 039-2 住宅なんでもQ&A(第14回)
施主支給品について 後編

Q. 限られた予算の中での家づくり、自分なりにできることはないか考えています。
その中の一つですが、雑誌等で知り合いの方の便宜によって材料を安く手に入れたとか、
工事ができたという話が掲載されています。具体的にはどのような方法を取っているのでしょうか。
かなり自分で動かなければならないのでしょうか。
また、どのような物があるのか教えていただきたいのですが‥‥。

A.前号の続き

一方、本体工事と密接に絡んでくる支給品に、木材があります。
産地から直接買い付けて支給する、いわゆる産直です。
板材のように仕上材なら単純に処理できますが、構造材まで産直する場合は設計事務所・請負業者には
結構負担のかかることです。

製品や物では、同じものならより安い物を安い方法で手に入れることは一つの正しい選択ですが、
木材はそうはいきません。
どんな所で育った木か産地が分かっていて、どのような方法で手に入れ、
どのように生かして我が家を実現したかといった家づくりの喜びを得たいという建主さんのこだわりと情熱が、
人を動かすことになると知っておいていただきたいと思います。

まず、工務店が設計図に基づいて木拾いをした後で産直とする部分を製材所に送り見積りを依頼します。
双方確認のため何回かFAX等でやり取りした後、全体の予算をにらんで決定し発注します。
この作業は設計者が行ないます。
この他、上棟までに木材の加工をする場所の確保が必要です。
大工さんが自分の加工場を持っていない場合は、工務店又は工務店が他の建材を購入する材木店の
加工場を借りる交渉をします。
無償で借りられることもありますが、使用料を建主さんが負担する場合もあります。

建主さんは上棟の日に初めて構造材を目にするのが一般的ですが、
産地へ出向いて山を見たり現地の木材を確認する、また加工場へ搬入された我が家になる木材の山を見る等、
アクティブで感動的な家づくりになる筈です。
支払いは、金額が大きくなるので発注時に手付金を、搬入時に残金を支払います。同
じような木材で通常の流通経路で購入するよりも安くなりますが、製材所や工務店・設計事務所の
目に見えない協力が必要となり、建主さんも含めてお互いの信頼関係・コミュニケーションが
やはり大事になります。

以上例を上げてみました。
どの場合も施工会社は各職種チームを組んで手慣れた仲間とのやり取りよりも手間ひまがかかることになり、
設計者も神経を使うことになります。
この辺を理解された上で、細かいことに捕われず冷静な判断で、任せるところは信頼して任せる気持ちで
支給できる物を決めていかれると良いでしょう。


 
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