すまいと トップページへ
建築家登録
エスクロークラブ登録
メールマガジン登録
資料請求  お問い合わせ  会社案内  サイトマップ  サイト内検索 by Google
つなぎ融資不要の住宅ローン『すまいと MONEY PLAN 』 エスクロークラブ 住宅ローンAtoZ 建築家 コラム&取材 コミュニティ
 
コラム&取材   トップページ >> コラム&取材 >> 建築家コラム >> 家づくりの会 連載コラム  
 家づくり体験コラム
 建築家コラム
 各業界コラム
 建築家取材
 現場取材
 

 建築家のコラム


 『家づくりの会 連載コラム』


 034 建てることの意味を考える その1
…地断片化されているものを、よりよい形で統合するには…

安井正/クラフトサイエンス

設計の依頼をいただくと、その仕事の意味を意識的に考えるようにしています。
この建主さんが求めていることは何で、自分はそれに対してどう応えることができるのか。
建築家として今の時代や社会に対して何を表現しようというのか。
そしてこの家に住み続ける人々にとって、この家づくりは果たしてどんな意味を持つのだろうか……と。

「建てることの意味」などというと、なにやら高尚なことのように思われるかもしれませんが、
そんな大層なことと捉えないほうが良いと思います。
日常のなかで起こっていること、何気なく感じていることを、少し突き放してみたときに見えてくること。
それが「意味」。
ささやかな「気づき」のようなことが積み重なって「これは大切なことだ」と思えるようなこと。
そんな風に、私は意味を捉えています。

私は新築でもリフォームでも、ひとつの仕事が完成すると、名前をつけます。
「光井戸の家」「タートルシェル」「ハウスタジオフィス」「ホーム・イン・ハウス」等々……。
これらの名前は、一つ一つの仕事にこめた想いが凝縮されたような一言を探して、名づけます。
既成の言葉では言い表わせないことが多いので、多くの場合造語になります。
ここでは「光井戸の家」を例に、そこにこめた想いと、私なりに組み立てた「建てることの意味」について
書きたいと思います。

「光井戸の家」の建主さんは三十代で、それまでマンション暮らしでしたが、
都内の住宅密集地に土地を買い、そこに新しい家を建てて、住まうことにしました。
古くからその土地に住み続けている家に囲まれていたので、
この土地を買った建主さんは、いわば「よそ者」でした。
つまり「古くからある住宅地に、地縁も血縁もない若い夫婦が新たに土地を買って移り住む」という
意味がここにはある、と私には読みとれました。

また、その建主さんは、友人知人を大勢よんで、家で飲み会をすることが好きな方でした。
だから「人が大勢集まっても息苦しくなく、近所に気兼ねなく遅くまで楽しめる家をつくってほしい」
と要望されていました。
それを聞いて「人が集まる場所をつくる」ということが、この家づくりの大事な意味になるのだなと思いました。

また、この土地は旗ざお敷地だったので、通風採光が取りにくい敷地でした。
そこで吹抜空間をつくり、通常の二階の屋根より高くすることで、
朝から夕方まで常に自然光が取り込めるようにしました。太陽の一日の、また季節の運行を読みながら、
どのような質感を持った光が入ってくるのかを想像しながら窓の位置や形を決めました。
効果的に絞り込まれた光というのは、とても美しいものです。
また開口部の高低差が大きいと「煙突効果」によって通風の効果が高まります。
その現象を利用して、密集地でも風通しをよくする。
それを意図して、縦長の吹抜空間をつくりました。

(つづく)


 
Copyright © 2000-2008 Japan Housing Waranty co.,ltd. All Rights Reserved.   | 著作権 | リンク | 免責事項 | お問い合わせ |