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『家づくりの会 連載コラム』
032 地域に、楽しく自分らしい気持ちよい住宅をつくるための手掛かりを感じて
その2
森博
森ヒロシ建築設計所
今回参加してみて分かったこと、それはだれがこれらの提案を具体化し実行出来るのかということでした。
当然そこに住む市民(その中に地元の設計者が含まれる)以外にいません。
私の町のNPOセンターには「まちづくり」で登録されている団体が78もあります。(環境を含めると100を超します)
もうすでに実行している人たちが相当いるということです。
たまに家づくりの会の設計者から、鎌倉は住宅を建てるに当たって
行政も市民も随分と「うるさい町だ」って文句 を言われることがありますが、
そうなのです! ここはまちづくりにやたらとうるさい町なのです!
私も、改めて実感を致しました。
タウンアーキテクト(まちの建築家)という言葉が出てきたのは、実はこんな体験があったからなのです。
(その前に2年間、市の景観アドバイザイーをしていたことも影響しています)
ただしタウンアーキテクトは広く見渡して調整できる能力と見識がなくてはなりませんから、
必ずしも設計者でなければならないということではないのです。
(布野修司著「裸の建築家」を読んで知りました)
最近ユネスコの世界遺産に関する文の中に「場所の記憶」という言葉を見つけ、これだ!と閃きました。
きっとこれが「鎌倉らしさ」などという判ったようでいて、
では具体的に何を指すのか誰も定義できない言葉の答えだなと感じました。
だから人によって思いが違うのですね。
小さな町(人口はたったの16万人)に住みながら住宅設計をするためには、
どうしても設計のスタンスをはっきりさせないと解りづらいだろうと最近思っています。
そうしないと地域で発言などすることは出来ません。
当然地元で活動する設計者がいることなど分かるはずもありません。
とはいえ、本音はそんなに難しいことを言うつもりでも、大それたことを考えている訳でもないのです。
出来るだけ楽しく、自分らしい気持ちよい住宅をつくるための手掛かりを地域に感じただけなのです。
(あとがき)
地元の仲間3人で、新しい土地の流通の仕組みを立ち上げることになりました。
頭より先に手足が動いたというところです。
痛い目に合わないことを祈っていて下さい!
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