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『家づくりの会 連載コラム』
032 地域に、楽しく自分らしい気持ちよい住宅をつくるための手掛かりを感じて
その1
森博
森ヒロシ建築設計所
自分の町(地元)に、地域で活動している設計者がいることを意識したことはありますか。
但し仕事場と住居が異なる場合がほとんどですから、何か特別の機会でもない限り、
地元で出会うということは滅多にないでしょうが……。
先日、私のまちで市が策定した「まちづくり計画」の見直しのための市民ワーク ショップが開かれました。
公募の市民が60人集まり、私も初めて参加をしてきました。
地域ごとのグループに分かれて身近なまちづくりに関する要望や問題点を
パネルにまとめて発表するというもの(地域ごとに視点が全く違っていたことに驚きました)。
事前に聞いていた話では、市政へ批判をして行政担当者を吊し上げてしまう常連もいるとのこと。
楽しみにしていたのに残念ながら今回は来ていませんでしたが、
各町内の有名なうるさ型たちが勢揃いしていました!
その中に埋もれてしまうように、9人の地元設計者が来ていました。
設計者といっても、普段は東京で大きな建物の設計をしていたり住宅の設計者であったり、スタンスは様々です。
私のグループは参加者9人中3人が設計者(偶然3人とも知り合い)という高比率!
話し合いでは、この地域が抱える保養所跡地の利用問題や細い路地などが話題に上がり、
具体的な提案をすることが出来ました。
その中の一つが、土地の使い方を地域から提案できるように自主まちづくりを
市が積極的に支援をしていくこと(市との信頼関係と地域情報を得る)、
もう一つは土地の流通方法をこれまでのように業者が仲介するのではなく、
売りたい人から買いたい(欲しい)人に直接手渡せる仕組みを作ること。
この提案は一般の方から出たものですが、その土地の歴史を伝えることが出来ることから、
庭木を伐採して更地にしてしまう売り方が必要無くなり、とても良い方法だと思いませんか。
すばらしいでしょ!。
後ろ向きな提案ではなく、ひょっとすると仕組みさえ作れれば可能かもしれないと思わせる上手い提案でした。
(つづく)
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