  建築家のコラム
『家づくりの会 連載コラム』
031 住宅なんでもQ&A(第10回)
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回答者:川鍋智子/川鍋智子建築設計室 |
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Q.吹き抜けのある住宅ではどんな暖房方法を使用したら良いのでしょうか?
大きくは3つの方法があります。
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(1)床暖房 |
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ひとつは床全面に床暖房を入れる方法です。
ファンヒーターでは、暖かい空気が部屋の上部にだけ集まるので足元が冷えやすくなります。
床暖房は輻射暖房なので風が吹いても表面の温度が変化しにくいという性質があり、
空気を入れ替えたり、人の出入りが多い部屋でも室温にむらが生じにくくなります。
床暖房には電気式と温水式があります。
電気式は面積が大きくなると、ランニングコストが高くなります。
局所的にあたためる場合に向いています。
吹き抜けがある場合は床全面に敷き込む方が良いので、温水式の床暖房の方が向いています。
床暖房の弱点は、床にごろ寝をすると汗をかいて風邪をひきやすいということがあります。
スイッチを入れてもすぐには暖まらないので、タイマーをうまく利用した方が良いでしょう。
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(2)ベースボードヒーター |
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ボイラーで温水をつくり、室内ユニットに流すことで、輻射と対流によって
室内をあたためる方法があります。
窓下に室内ユニットを設置すると、ゆるやかな対流が起こり、
窓から吹き降りてくる冷気を窓ぎわに封じ込めることができます。
できるだけユニットの台数を少なくし、効率が高くなるような場所に設置すれば、
設備費を押さえることができます。
落ち着いた雰囲気の部屋にするには、ユニットの設置場所や、
ユニット自体のデザインが重要になってきます。
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(3)ストーブ |
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中世のヨーロッパでは広い空間に暖炉を置いて寒い季節を過ごしていました。
同じように二酸化炭素を排気する煙突を取り付けた上でストーブを居間に置く方法があります。
あたためられた空気は天井にたまるので、これをファンでフィードバックさせれば、
つねに床面が暖かくなります。
このとき、空気の流れを体感できない微風に設定します。
流れが早いとファンヒーターのように皮膚に風が当たり不快であること、
ほこりや花粉が舞うという問題が起こります。
どの方法も熱源は灯油、ガス、電気でできます。
灯油は将来税金が高くなったり、使用できなくなる可能性が出てきました。
6畳や8畳に炬燵を置いて暖をとり、炬燵から出るのがおっくうだというような生活と比較すると、
吹き抜けのある住宅は暖房費がかかります。
ですが、住宅全体を暖かくし、のびのび生活したいという考え方ならば、
吹き抜けがあってもなくても、熱効率はあまり変わらないと思います。
高断熱の住宅にすれば、熱効率はさらに高くなります。
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Q.雨水利用で、水は簡単に出るのですか?
屋根に落ちた雨水を集め、貯水槽に溜めておきます。
貯水槽は駐車場の下にコンクリートで造る方法と、
既製品を土中に埋めたり、邪魔にならない場所に置いておく方法があります。
庭の水撒きだけに使用するのか、トイレの排水にも使用するのかで、大きさが変わってきます。
大きい方が設置費が高くなります。
地域によっては、区などから助成金が出るので、調べる必要があります。
雨水には砂利などが混ざっている場合があるので、フィルーターで濾過したり、沈澱層を通過させたりします。
フィルターを使用する場合はその掃除が必要となります
貯水層にポンプを設置すると、敷地のどこに蛇口をつけてもスムーズに水が使えます。
貯水タンクに直接蛇口を取り付ける場合もあり、この方法は比較的安価にできます。
水の重みと重力で水が出るので、水の出方が心配な方は蛇口の位置よりもできるだけ高い位置に
貯水タンクを設置すると良いでしょう。
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