建築家登録
エスクロークラブ登録
メールマガジン登録
資料請求
お問い合わせ
会社案内
サイトマップ
サイト内検索
by Google
トップページ
>>
コラム&取材
>>
建築家コラム
>>
家づくりの会 連載コラム
家づくり体験コラム
建築家コラム
各業界コラム
建築家取材
現場取材
建築家のコラム
『家づくりの会 連載コラム』
008 何故、山へ行く? その1
松澤静男/マツザワ設計
もう設計事務所を開いて20年になります。
家づくりの会と同じ時を、設計という仕事に携わって来ましたが、未だに先の見えない毎日を送っています。
卒業、就職、退職、結婚、独立?と数年の間に経験し、今考えると無茶なことをしたものです。
設計事務所を開設はしましたが、いくら一級建築士の免許を持っているからといっても、
特に設計についてどこかのアトリエ事務所で学んだでもなく、見よう見まねのスタートでした。
誰かアドバイスしてくれる先輩でも居れば、もう少し何とかなったのでしょうが、
現場の大工、職人以外に聞く相手も無く、それを補うために、よく見学会やセミナーに通ったものでした。
「独学」としか言えないような数年間でしたし、当然、自分の家を安心して任せて下さる建て主にも出会えません。
そんなスタートが、今の私の設計姿勢にしっかりと出ているような気がします。
木に、職人に近づき、いろいろ探りながらの毎日です。
今、山の人達との家づくりにのめり込んでいます。
山で先祖代々の山を守りながら、木を優しく育てている山主、
相続税の高騰や原木単価の下落で山を捨てざるを得ない人が多い中、
頑張っている人達がいます。
50年以上掛かって、2代3代で育てた木が僅かなお金にしかならず、
伐ってもマイナスになってしまう現状で、
その木を住宅用材として出してもらうのは思った以上に大変なことでした。
設計事務所としては図面にサイズと樹種を書き込んで、見積りを取れば簡単な事なのですが、
価格と量、均一な品質で追っていくと近場の木よりも遠隔地の木、そしてもっと遠くの外材になってしまいます。
確かに安く材木を手に入れることは大切なことですが、結果的に自分にとって、大きく言えば人類にとって、
それが安くないことに気付くはずです。
東南アジアの山を荒し、北米も荒し、ロシア、中国などの材も乱伐し、
これらがなくなるとオーストラリア、北欧へと伐採場所を変えていきました。
再生できない山、自然をたくさん壊し、石油燃料を使い、為替差益に依存して、
安いだけで世界中から材木を集め、無駄使いして来ました。
日本の山には住宅を作るには十分な木が育っています。それなのに外材に頼り、
少々高い国産材を使わないために林業者は山を離れ、当然山は荒れ、
災害に見舞われる度に(水源地を守り、二酸化炭素を固定し酸素を供給する)木々が倒れ、
流され、ますます林業に痛手を与えてきました。
植林された木は育ち、伐採され、人に使用されることによって、様々な役割を果たしますので、
材木の単価を考えるだけではその価値をはかることはできません。
林業の為に、地球の為に国産材を使いましょうと言っても、なかなか理解されませんが、
今建築される住宅に使うのに十分な木が、国内で成長し続けているのは事実です。
そして、それを使わないと無駄なだけではなく、将来林業のサイクルが再生できない事態に陥ってしまいます。
それを知って頑張っている、もう今では数少ない林業家と接し、
木の良さや大切さを感じながら家を造っていくことの喜びを今、少しづつ味わっています。
(つづく)
『家づくりの会 連載コラム』目次へ
前のページ
次のページ
Copyright © 2000-2008 Japan Housing Waranty co.,ltd. All Rights Reserved.
|
著作権
|
リンク
|
免責事項
|
お問い合わせ
|