  建築家のコラム
『家づくりの会 連載コラム』
003 誰に頼んだらいいの?我家の設計者 その1
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徳井正樹/ 徳井正樹建築研究室 |
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― 「設計者選び」の新提案 ―
“我が家を建てる”そのあまたの選択肢の中で「家づくりの会」にたどり着いた方々から、
いざスタートという段階で一番多く出される質問は、「誰に設計を依頼したらいいのか?」です。
家を建てる様々なコースの中から「やはり建築家にお願いしよう!」という答えを出した方々ですから、
それぞれの思い入れや住宅設計のプロへの期待感などにあふれているのか!と思いきや、
よくお話を伺ってみると、まずその手前に「家族の好みを取り入れてくれるのか?」とか
「自分たちの予算に応じてくれるのか?」といった不安があることが多いようです。
そんな声を聞くたびに私たちは、“自分たちの基本姿勢を上手に発信できていない事実”を感じます。
この会の趣旨として設計者の方からユーザー会員への働きかけは一切行なっていませんが、
そうした実感からいくつかの試みは始めています。
けれどもあくまで基本的には“建主の皆さんからアプローチ”していただかなければならないのです。
そこで20周年企画の特別講座を機会に、この「設計者選び」について一つの考え方を提案したいと思います。
但し、40数名の我々が設計する家がどれ一つとして同じものにならないように、
設計者選びについても様々な考え方がある中の一案とお考えください。
― 設計者に何を期待するのか? ―
自分の家の設計者を選ぼうとする時、建て主の皆さんは多分、
個性や作風得意な構造、計画地との近さ、年齢性別などの選択を繰り返しながら悩むのでしょう。
勿論それらから判断していくのも確かに一案ですが、私としては是非その前にお願いしたい
「事前作業」があります。
それは、“設計者に何を期待するのか?を家族全員で話し合う”ことです。
買い物でもそうですが、事前に何が欲しいのか?よく考えずに、
目を奪う商品のセールに出くわすことをご想像いただければ、その意味をご理解いただけることでしょう。
確かに我々は住宅設計のプロですから、
どんな要望が飛び出しても基本的にはそれを具現化することができます。
ただ、その“要望の度合いや優先順位”が建て主と設計者の間で噛み合ってこそ
いいバランスの家になりますし、それこそが大きな目標のはずです。
その話し合いを家族で楽しみながら進め、
そこから出てきた“言葉たち”を、順不同のまま書き留めてください。
その中にはきっと、あなたの家のエキスやDNAがたくさん網羅されているはずです。
「自分たちの意見をよく聞いてくれること」「コストを厳守」「使いやすさを最優先」「家づくりに参加したい」等々、
先にあげたお決まりの判断基準ではすくい取れない“我が家のテーマ”を見つけることができれば、
設計者選びは半分終わったようなものです。
どうぞそのプロセスを経て、我々の事務局のファイルをご覧ください。
必ず何人かの設計者が目に留まるはずです。
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