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 だまってられない!『辛口e時評』

 065 若い建築家たちへ・・・これからを担ってほしいから


[筆者・降圧剤 今回の血圧]↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス

若い建築家のあなたは、建築の専門家団体に所属していますか?
職能団体である日本建築家協会、建築士資格者団体である全国の建築士会、
あるいは研究者団体の日本建築学会に。
もし、貴方が設計事務所を主宰しているなら、全てとは言わないまでも前二者、
少なくとも一つには参加すべきです。
それぞれ会のスタンスは異なるので、その違いを認識した上での話ですが。

建築雑誌や専門書を読み、広い分野の知識の吸収につとめ、優れた建築を見学したり講演を聴いたりと、
絶えずレベルアップにつとめているあなたなら、設計界を取り巻く情勢の変化はご承知のことでしょうが。
お薦めするのは、ステイタスシンボルを持つためでも、徒党を組むためにでもありません。
プロとしての職責を果たすために、今後ますます必要になると思われるからです。
しかし、会費を払うだけではなんにもなりません。委員会に参加して積極的に活動するのです。
特に、保存問題、教育問題、建築相談など、市民と直接接触して対外的に活動する委員会がお薦めです。
もちろんボランティアです。

たとえば、建築相談を受けることによって、一般の方々(クライアント=相談の場合、
多くは被害者)の生の声に耳を傾け、身勝手だった?かもしれない『専門家』として自分に気付くことも、
被害を与えた設計者や施工者を反面教師にすることもできます。
建築主が自分のためにつくった建築なのに、いかに彼ら“加害者”が自分たちの都合で傲慢に設計し、
施工しているのかに驚かされ、反省させられます。
貴方は「建築主のためを思って設計し、監理している」と胸を張って言いきれますか?

日本建築家協会では、『登録建築家制度』を始めて、すでに第一期の『登録建築家』1000名強を
ホームページで公開しました。
外部からの有識者・法律家・関係団体代表等の第三者による評議員を交えて組織された
「建築家認定評議会」による審査を経て、認定要件を満たして合格した建築家を認定・登録する制度です。
いまや“旧い建築家像”は、社会にみじかな存在へと変身しはじめています。

日本建築士会連合会では、『専攻建築士制度』を開始し、先頃『設計専攻建築士』約1300名も誕生しました。
今後、社会への働きかけも強まるでしょう。
設計監理者への社会の目(選別)も厳しくなっていくと思われます。
独りよがりの“自称建築家”や“ペーパー建築士”は通用しなくなるでしょう。
そのような動きに貴方が無関心でいるのなら、社会に対して無責任だと糾弾されてもしかたがないでしょう。
あなたが、どれほど創造力のある建築家であっても、どれほど自信をお持ちでも、
“建築主のための建築”に携わっている以上、技術的な顧客満足度をクリヤーした上で
優れたデザインを提供しなければ、裸の王様です。
社会は認めてくれないでしょう。
それでも、誰にも後ろ指をさされることなく、建築家として技術者として全ての点で
顧客満足度の高いデザイン力と技術力を誇れるとおっしゃるのなら、尊敬に値します。
団体に所属することが目的ではなく、高い意識を持って仕事をしているかどうかこそが重要なのですから。

(2004.08.02)


 
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