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 だまってられない!『辛口e時評』

 061 社会のマナー、建築のマナー・・・建築は社会の映し鏡


[筆者・降圧剤 今回の血圧]↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス

非常勤講師をしている友人から聞いた話です。
最近、挨拶のできる学生が少なくなったと感じていたそうです。
一対一でたびたび指導しているのに、教室の外では会釈もしないで通りすぎる学生が多く、
気になっていたということ。
理由を考えていてはっと気がついたことは、教員にもまともな挨拶のできない人が多いことでした。
非常勤講師よりも専任の教師に多いそうです。
あるキャンパスで教員と学生におこなったマナー調査の結果です。
講義中のマナーについては、「あまりよくない」と「よくない」の合計が教員では62.5%、
学生では57.5%とでています。
上位を占めているのが、「私語」「携帯電話」というのは同じですが、
「帽子やコートを脱がない」だけは8倍も評価が違っています。学生はマナー違反と思っていないようです。
キャンパス内でのマナーについては、「あまりよくない」と「よくない」の合計が教員では55%、学生では52.3%です。
喫煙やゴミ捨てのマナーには、学生の方が厳しい目で見ています。
教員と学生のマナー意識はそれほど開いていないことが読み取れますし、学生は良識を持っているようです。
冒頭に書いた「挨拶ができない」のは、学生の問題以前に、社会の問題のようです。
優先席にまっ先に座る小中学生、これもマナーを教えない社会の責任ですね。
「親の顔を見たい」は死語なのでしょうか。「教員の親の顔も見たい」です。

さて、建築のマナーは。
一部の心ないディベロッパーのつくるマンションやオフィスビル。
景観や住民の居住環境を無視し、ただただ大きなものを造って採算をあげる。
国立のマンションをはじめとして全国でおこっている住民訴訟と住民寄りの厳しい判決。
最近出来た東京都心のオフィスを中心とする大規模開発。
マスコミは脳天気に“おしゃれ度”をもてはやし、ディベロッパーや利権者はホクホクでしょうが、
日影に入ってしまった周辺住民の声は無視されているようです。
住宅レベルでみると、性能評価制度を悪用した建売住宅や耐震リフォームの詐欺同然の販売手法。
名義貸し設計者、工事監理者の横行。消費者保護に熱心な弁護士の出番も多くなるわけです。

建て主側のマナーはどうでしょうか。
自分の住まいを家の内部だけ、せいぜい敷地の中だけで完結させて、近隣への配慮をしない住宅。
建築と一体に計画すべき外構・造園にかかわろうとしない設計者、供給者(ハウスメーカー)の責任は
極めて大きいものがあります。

良い居住環境をつくれば、近隣に刺激を与え、徐々に街並みが良くなり、
健全な意味で土地の評価(地価)も上がるのですが・・・

(2004.04.01)


 
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