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だまってられない!『辛口e時評』
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だまってられない!『辛口e時評』
058 建築主と建築家との距離・・・その3 「すまいとアンケート」オープンハウスの危険性
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心
↓降圧剤↓=リラックス
前回の続きです。
は回答者の、
は降圧剤(筆者)のコメントです。
物の金額がでかいだけに少しでも安く上げたいから、大手のパッケージ商品のほうに傾いてしまう。
あと、建築家に頼みたいけど
「どうやって探していいか解らない」
「信用して任せていい人物か解らない」
のも大きな理由ですね。
1.
「まずは存在を知らしめる」ため広告を打って欲しい。
年1〜2回でいいから新聞チラシを入れてくれると、他の住宅チラシとはチョット違うので
かなり興味を引くと思う。こちらも建築家を探しやすい。建築家のプロフィール、
実際に建てた物件の詳細・間取り図・金額・etc、建築家からお客様へ伝えたい事、など。
2.
「お試し期間」でお互いのことを知る機会が欲しい。
「割高に見合う何かが得られれば」建築家の方に頼みたいと思う。
それを知るには、実際に建築を頼んだ後でしか解らない。
人物が解らないのに任せるのは、大きなリスクであり賭けである。
そこでお試し期間。条件は「無料」「設計のみ(試案)」「期間を区切る(日数又は回数)」。
(男性 37歳)
大手のパッケージ商品が安いというのは大きな誤解です。
トータルかつ同品質で比較すれば逆です。
「信用して任せていい人物か解らない」とお考えなら、
「信用して任せていい会社かどうかも解らない」のではありませんか。
組織を判定するよりも、人物を判定するほうがずっと簡単です。
大手ハウスメーカーといえども欠陥トラブルを起こしています。
数々の大企業の不祥事も、組織が大きいからこそ責任の所在が見えないのです。
問題を起こした担当社員をクビにして一件落着です。
1:
「新聞チラシ」、まるで不動産広告のようです。
テレビで派手にCMを流して名前を売って“客”を集め、患者を大勢ベッドに寝かせて
片っ端から美容整形を施した上、医療過誤を起こし、裁判で負けた宣伝上手の医師が
います。
そんな宣伝をする建築家がいたとしたら信頼できるでしょうか。
2:
「割高」ではなく、「割安」なのです。
「お試し期間」、「試案」とは驚きます。ちょっと虫がよすぎるのではありませんか。
「設計」は出来合いの商品ではありません。
建築家は簡単なスケッチを描くだけでも、敷地や役所を調べ、要望を詳細に聞いてから
設計するのです。
営業マンが設計者のように振る舞うハウスメーカーとはやることが違うのです。
「人物が解らないのに任せる」のでなく、「人物を良く理解して」から依頼してください。
そうでなければ、良い結果は決して生まれません。
建築家と気軽に話ができるようなイベントは、どんなものだと思いますか?
これに関してはオープンハウスの要望が多いようです。
しかし、ご自分の住まい“オープンされる”人のことも考えてみてください。
筆者は寸前になって、雑誌への発表やオープンハウスの開催を断られた経験が
過去に何度かあります。
お父さんは積極的だったにもかかわらず、学校でイジメにあう(自慢するみたいで)と、
3人の兄妹とそれに同調したお母さんが大反対した例。
見知らぬ人に住まいを公開するのが恐い、と小さなお子さんをもつ奥さんが反対した例。
雑誌に載って税務署に目を付けられるのが気になるらしい例、などでした。
私も言われて初めて気がつきましたが、確かにネットで募集した見知らぬ人に住まいを
公開するのは恐いことなのかもしれません。雑誌での発表も、外観写真と平面図が掲載されれば、
良からぬ人のターゲットになりかねないですからね。
「建築MAP」や「東京を歩こう」などの優良建築紹介の本でも、住宅の住所は載せなかったり、
ボヤカしたりしています。
自信作を発表したいという建築家の思いだけではどうにもならないこともあるのです。
次はこのテーマの最終回です。
(2004.01.05)
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