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だまってられない!『辛口e時評』
056 建築主と建築家との距離・・・その1 「すまいとアンケート」に考えたこと
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心
↓降圧剤↓=リラックス
先日のすまいとアンケート「どうすれば建築家との距離が縮まるのでしょうか?」への有効回答者数は、
416人(男性151人:女性265人)、大変な数です。
願わくば、男女の比率1:1.8はもっと接近してほしいところ。
さて、*あんなコメント*、*こんなコメント*を読みながら考えたことを書こうと思います。
ただ、疑問や要望のいくつかは、「すまいと」を隅からすみまで読んでいただければ、
解消するのではないかと思うのですが…。
重要なテーマなので4回シリーズになります。おつき合いください。
は回答者の、
は降圧剤(筆者)のコメントです。
一流建築家が名をつらねるのではなく、若手でも実力がある方を紹介してほしい。
(男性43歳)
「一流」とはなんでしょうか。テレビや雑誌に出ることでしょうか。有名なことでしょうか。
建築家には、一般に有名な人と専門家の間で有名な人がいますが、
それはほんの一部しか重なりません。
テレビが作り上げた「達人」、「巨匠」、「匠」は本物でしょうか。
残念ながら、こと建築家に関しては怪しいものです。
仲間に評価あるいは尊敬されている建築家は大勢いますが、
エンターテインメントのテレビ番組には登場しませんし、
「巨匠」や「匠」と呼ばれることを嫌います。
HPや無料メルマガ、著作等で、ご自分の住宅や建築に対する考え方、
今までの取り組み(実績)、感じている疑問点などを、図版・写真を添えて積極的にPRし、
専門家としてのスタンスを明確に打ち出していただきたい。
(中略)
土地選定の段階から関わっていただけるような幅広い見識を持った方、(中略)
周辺地域の土地の性格を知らずに不釣合いな建物を建て、泣くことになるのは施主側だからです。
(中略)
依頼側のニーズへの的確な対応と併せ、声にならない(素人が上手く表現できないでいる、
気がつけずにいる)潜在ニーズまで汲み取り、図面・仕様に現していただければ、
もうそれ以上言うことはありません。
(女性44歳)
ホームページでアピールしている建築家は大勢います。
しかし、1日に何十本という業務のメール(ジャンクを含む)をチェックすることに多くの時間を
とられながら、無料メルマガまでやっていたら本業(設計)の時間がとれないはずです。
「土地選定」は建築家にとってごく普通のことですし、
マトモな建築家なら「周辺地域の土地の性格を知らずに」設計するはずはありません。
また、「潜在ニーズまで汲み取る」のが、まさに建築家なんですヨ。
土地探しから設計、何もわからない人にも一から最後までトータルを
予算内で抑えてくれるようなコンサルタントを兼ねた建築家さんが理想です。
(女性25歳)
ごく当然のことです。信頼できる建築家を探し出したら、なんでも相談するべきです。
建築家には、もっともっと期待してくださってもよろしいのですヨ。
過去に手掛けた物件の仕様、スタイル、材料などを継続していくだけでは、
建築家としての進歩も変化も無いのです。
建築家も自分のスタイルに固定観念を持ちすぎていると、施主に対して自分の考えの
ゴリ押ししか出来ず、施主も心が通じ合っている建築家とは思えないでしょう。
色々なメーカーは、日々新しい建材や仕様を研究、発売しています。
建築家も、日々自分を変化させる事が必要です。
その一環として新しい物への勉強や研究が大事だと思います。
(男性44歳)
そのように建築家が不勉強だと思われているのでしたら、とても残念なことです。
貴方の周辺にはそんなケンチクカしかいないのでしょうか。
しかし、それではこの時代にとてもやっていけませんし、おっしゃることは、
建築家こそがやっていることです。
このテーマの最終回(4回目)にはその内容(CPD、建築家資格制度、専攻建築士制度など、
真面目な設計者の取組み)について書くつもりです。
次回に続く。
(2003.11.01)
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