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だまってられない!『辛口e時評』
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だまってられない!『辛口e時評』
055 再び、“まやかし”の外断熱について・・・メディアの信頼性はどこに
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒
↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス
室蘭工業大学の鎌田紀彦さんが、「高断熱・高気密」という言葉を初めて使ったのは今から15年以上前のこと。
ご自身は、(特に)寒冷地の住宅にとっては高断熱化が最も重要で、
高断熱を確保するための技術として高気密が欠かせないとして、「高断熱・高気密」を提唱したそうです。
しかし、あっというまに(住宅メーカーの販売の道具として)歪めて利用され、
『高気密住宅』が広まってしまったようです。
さらに、木造住宅の外断熱が最高であるといいつのる“トンデモベストセラー(らしい)本”
『「いい家」が欲しい』に火を付けたのは、朝日新聞の「天声人語(000128)」だったようです。
天声人語氏に悪気はなかったかもしれませんが、素人判断で“持ち上げ”てしまった結果、
(一部に)“外断熱フィーバー”を起こしてしまったようです。
鉄筋コンクリートならともかく木造住宅では、『外断熱』が『内断熱(充填断熱)』よりも優れていると
思っている(建築設計の)専門家はほとんどいないでしょう。
断熱コストは2、3倍もかかり、耐久性の確保や火災に対する問題、それに伴い居住性、
デザイン性など設計上の様々な制約を受けることを考えれば、決して優位とは言えません。
むしろ木造住宅には適さないといえるかもしれません。
ともかく、技術を知らない記者が書いた一文が、“まやかし”の商売を広めてしまいました。
かつて朝日新聞は、阪神淡路大震災のあとにも重大なミスを犯しています。
メーカーの名を挙げながら、木造住宅に対するプレファブ住宅の優位性を書いたトンデモ署名記事
「プレハブ“軽さ”で地震しのぐ」( 950126 夕刊)です。
重い瓦屋根や土塗り壁の古い木造住宅と、プレファブ住宅を無理やり対比させたところに
作為的なものを感じました。
つまり、企業が仕掛けた?我田引水の話に、経済部記者がまんまと乗せられた?としかいえない記事でした。
このような報道ミスはめずらしいことではないようですが…。
のちにわかったことですが、「松本サリン事件」で“会社員”(河野さん)が犯人である可能性は、
化学の専門家に慎重に取材していれば否定できたはず。
官や企業の言うことをうのみにして記事を書くなら、ジャーナリズム失格です。
それにしても、この『エセ外断熱ブーム』の始末はどうつけてくれるのでしょうか。
(2003.10.01)
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