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だまってられない!『辛口e時評』
049 専門分化の落とし穴・・・全体とバランスこそ
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒
↑降圧剤↑=怒
↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス
あらゆる分野で専門分化が進んでいます。
大きな病院では、専門医師の診断を受けます。
胃のあたりが痛ければ胃腸科で、胃を診て検査して、治療ということになります。
診断の結果、「とくに悪いところはありません」と言われても、
痛いのだから他に原因があるのでは、と気になることもあります。
部分(臓器)だけの検査で、身体の全体を診断しなくて大丈夫なのかなあと思うのです。
まして、経験の乏しそうな医師だったりすると、ますます不安になります。
セカンドオピニオンといっても、よほど勇気がないと申し出られません。
その点、経験豊かで勉強熱心な街の開業医の方がよほど安心な気もします。
身体全体を(臓器でなく人を)診てくれるように感じるからです。
総合病院にも、そのような立場の医師がいてくれたらどれほど安心なことでしょう。
研究者は学位をとるために、人が踏み込んでいない狭い分野を研究するという傾向があるようです。
特定のジャンルに深い知識を持っている専門家が、その周辺に関しては意外に知らなかったり、
常識がなかったりというのはよくあることです。
建築分野の研究者にもそのような傾向があります。
しかし設計者はそれではつとまりません。
広い範囲の専門知識を持ちながらもバランス感覚がもっとも大切です。
部分を押さえる一方で総合的な判断、評価をするのが設計です。
「木を見て、森も見る」、「着眼大局、着手小極」それをできるのが優れた設計者でしょう。
ところで、専門分化とは別の意味で、“意識的に”バランスの悪い建築家がいます。
作品性(はっきり言ってしまえば、カッコ良さ、話題性だけ!)を追求するあまり、
機能や性能をあまり考えずにつくり(はっきり言えば、無関心!)クレームの嵐の人もいます。
やたらと切りたがるジコチュー外科医師のようです。
雑誌が話題性の高い建築だけを取り上げ、それで名が売れることが多いので、
結果として恐いもの知らずの建築家を生み、育てます。
消費者は蚊帳の外です。あ〜名前をばらしたい!
クライアントにとって望ましい建築家は、
バランス感覚のある『経験豊かで勉強家で人格の豊かな開業医』ということでしょうか。
ドクハラという新しい造語があるそうです。
ドクターハラスメント、患者を傷付けるような医師の無神経な言葉や態度です。
アーキハラ(アーキテクト=建築家)に注意しなければ。
(2003.05.01)
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