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だまってられない!『辛口e時評』
048 床を下げたい・・・しかし、建築基準法と金融公庫基準は逆行して
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒
↑降圧剤↑=怒
↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス
バリアフリーへの対応を考えたら、地面と1階床の高さの差は少ない方が望ましいのは当然です。
庭の高さに近い床は空間としても気持ちがいいものです。
床高を一般的な50cmにすると、車椅子のためのスロープは6〜7mの長さを必要とします。
敷地と道路の段差があれば、アプローチにはさらに長さが必要になります。
建築基準法は、居室の木造床の高さを地面から45cm以上と決めています。
ただし コンクリートで床をつくればこの限りでありませんから、10cmにすることも可能です。
ところが、平成12年からは基礎の高さを30cm以上とする(べた基礎の場合) ことを基準法に追加していますし、
住宅金融公庫の共通仕様書では40cm(耐久性仕様) を要求するようになっています。
基礎を高くすれば、土台や柱が腐りにくくなる(=耐久性の向上)ということでしょう。
しかし、反面で障害者や高齢者に対するバリアフリーの点では大きなマイナスが生じます。
これらの法規や仕様書には“トレードオフ”の視点はないようにみえ ます。
これらの基準をを決める人達は、設計者の技術的工夫を排除し、
マニュアル設計を 奨励しているようです。言い換えれば消費者でなく、
『規格“的”住宅製造組織』の 方を向いているのでしょうか。
金融公庫にも、庶民のための住宅をバックアップしよ うという意識はもはや無くなってしまったようです。
床を低くすることでバリアフリーを解決する。耐久性の確保は床下をコンクリートにしたり、
その他の設計上の工夫によって解決をはかる。それが、設計技術というも のです。
今、筆者が強く危惧しているのは、数年後に住宅金融公庫が消滅した時のことです。
虎視眈々とおいしいパイを狙っている銀行が、これらの問題点をかかえている公庫基準を、
無批判に横並びでそのまま銀行融資の基準にスライドして、
体のいい“貸し渋 りの道具”に使ってしまうことです。本気で心配しています。
元気の良い『庶民銀行』が沢山出てくることを祈るばかりです。
参考:「家に床下は必要か」(大海一雄、メタモル出版、2000円+税)
(2003.04.15)
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