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 だまってられない!『辛口e時評』

 042 この国の“経験主義” その2・・・設計の世界だけじゃない


[筆者・降圧剤 今回の血圧]↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス

前々回、建築家選定のときに、能力評価でなく類似建築の設計経験で決めるという
“経験主義”について書きました。
一方、個人(建築家)でなく組織(設計事務所)を選ぶときにも、こまった評価法があります。
設計事務所のリーダー(建築家)の器よりも、企業として見るのです。
個人事業よりも有限会社、有限会社よりも株式会社が信頼に足るらしく、
資本金の額、社員数、一級建築士の数が多ければ“リッパ”らしいのです。設計がロクでなくても。

ドイツの設計事務所は大きくても数十人、ほとんどが1人から数人程度といわれます。
公共建築は、コンペで設計者を公正に選ぶことが定着しているため、
建築家は営業活動をすることもなく、たんたんとコンペに挑戦していれば生活が成り立つそうです。
当選すればですが。
コンペの数も日本とは桁ちがいに多いので、一定のレベルの能力を持っている建築家は、
コンペで獲得した仕事を成し遂げたら次のコンペに応募する、というサイクルが成立するのだそうです。

この、能力を正当に評価する風土と、わが国の保守的な評価の差にはやりきれなさを覚えます。

しかしこの風土は、他の分野でも同じようです。
「たかが作家ふぜい」「生きた経済を知らない学者ごとき」などと、
『改革抵抗勢力』からの批判の声がうんざりするほど聞こえてきます。
野党にいるときは舌鋒鋭く与党をののしりながら、連立与党に入ると手のひら返しで神妙なK議員を、
“武士の情け”が生きているらしい政界ではあっさり許すのですから、
こんな評価は戯れ言と聞き流すべきなのでしょうか。
しかし、戯れ言にしてもズレ過ぎです。
作家であろうが、学者であろうが、意欲的で頭脳明晰であり使命感を、
そして何よりも『フェアネスの精神』を持っていることがもっとも大切なことでしょう。
そこがいま問われているんじゃありませんか、政治家のみなさん。
『フェアネスの精神』を持つ政治家はどこにいるのでしょうか。

先日、次の時代を担う若者を育てるためにと、トヨタ自動車、中部電力、JR東海が
中高一貫教育の学校を設立するという、明るい(と思えた)ニュースが飛び込んできました。
ところが、男子校だというのです。イマドキ!こりゃダメダ。

(2003.01.15)


 
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