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 だまってられない!『辛口e時評』

 037 衝撃の EXODUS・・・セバスチャン・サルガド写真展


[筆者・降圧剤 今回の血圧]↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス

ブラジル生まれの写真家セバスチャン・サルガドの『EXODUS 国境を越えて』と題する写真展が
渋谷東急本店隣 Bunkamura ザ・ミュージアムで開かれています。

モノクロームの300点の作品によるもので、
1. 夢を抱く移民と紛争から逃れる難民:生存本能
2. アフリカの悲劇:漂流する大陸
3. ラテンアメリカ:地方の過疎、都市の混乱
4. アジア:新しい都市の出現
5. 子どもたちのポートレート
という構成になっています。

会場の雰囲気は、今までに体験したことのないものでした。
私の感情がそうさせたのかもしれませんが、
人々が(会場係の女性たちを含め)目を赤くしているように見えました。
そして、椅子で休憩している人々は、俯きながら写真のなかの世界に思いをはせているようでした。

あまりにも悲しく辛いテーマですが、単なる記録写真ではなく、アートとしても素晴しいもので、
歴史を題材にとったいくつかの名画を思いおこさせます。
と同時に「世界を100人の村に縮小すると…」をあらためて思い出しました。
100人のうちの70人が有色人種で、80人が標準以下の居住環境に住み、50人が栄養失調に苦しみ…。
長引く不況への嘆きや泣き言がとても小さなことのように思えてきます。

最後のパートの、子どもたちのポートレートにホッとさせられました。
「小学生以下を無料に」というところにも、写真家のメッセージが込められています。

久しぶりの渋谷でしたが、往きに感じた街の喧噪が、帰りには耳に入らないほどの衝撃を受けました。

(2002.10.10)


 
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