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だまってられない!『辛口e時評』
035 建築家の選び方について、再び・・・あとで悔やまないために
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒
↑降圧剤↓=平常心
↓降圧剤↓=リラックス
残念なことですが、建築家とのトラブルの相談を受けることがあります。
雑誌を見て気にいって頼んだが、裏切られた(と本人は感じている)ケースです。
知人や友人の紹介というだけで、その建築家の作風も人柄も理解しないまま
ノーテンキに頼んでしまうことに比べて、作風を知ったうえで頼むことは、
建築主として主体性をもっているのですから、決して悪いことではありません。
ただ、雑誌を建築家を選ぶきっかけにしたところまではいいのですが、それから先に問題があります。
あこがれの建築家に頼めるということで、舞い上がってしまうのか、ツメが甘いようなのです。
雑誌に載っている作品が、かならずしも総合的に優れているわけではありません。
形は美しくても、機能的技術的な問題を含んでいるアヤウイ作品も沢山あります。
建築雑誌は、優れた建築であってもヴィジュアル的に地味なものはあまり取り上げません。
目立つ(ウケル)作品だからこそ掲載します。そのほうが売れるからですが、最近の傾向です。
編集者がアヤウサを見抜く技術的な目を持っていないこともあるでしょう。
専門雑誌ですらそうですから、一般誌の取りあげ方はさらに表面的です。
そのことを理解した上で、建築家を選んでいただきたいのです。
建築家を“ブランド”で選ぶ感覚で、あるいは割切りと覚悟をもって頼むのなら、
それはそれで幸せな結果が得られるでしょう。
しかし、そうではない場合には悲しい結末にもなりかねません。
建築家にもいろいろいます。
芸術指向が強く、多少の無理を承知で自分がやりたいように強引に進め、バリアフリーなどには無頓着なタイプ。
芸術的なセンスは乏しいものの、優しく安全で地道な設計を心掛けるタイプ。
その中間的なバランス感覚のあるタイプ。
ただただ仕事を流すだけの、何も考えないタイプ。
そんなわけで、建築家に頼んだからといって、トラブルがおきないという保証はありません。
大事なところはビジネスライクに進めるべきです。
面談して冷静に話を聞き、人柄や仕事の進め方を見極め、設計期間や報酬の額を確認し、
なるべく早い時期に設計監理委託契約を結ぶことをお薦めします。
お互いのためにも。あくまでも立場は対等なのですから遠慮は無用です。
トラブルの責任は『双方』にあるのだということを十分に認識してください。
(2002.09.20)
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