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 だまってられない!『辛口e時評』

 建築が語った夢・・・今、どこへ?


[筆者・降圧剤 今回の血圧]↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス

1960年代から70年代には、建築(界)は夢をいっぱい語っていました。

建築家は、メタボリズムやアーキグラムなどの運動を通して夢を追いました。
住宅系では菊竹清訓のスカイハウス、東孝光の塔状住居、モシェ・サフディのハビタ67、
黒川紀章の中銀カプセルタワーなどが発表されています。

生産と建設の先端では、61年に不二サッシが住宅用アルミサッシを、TOTOがフルユニットバスを開発し、
住宅公団は大型PC(プレキャスト)パネルを用いた4階建て共同住宅を建てています。
プレファブ住宅には、60年代の終わりから70年代にかけて、
ミサワホームコアと、大野勝彦によるセキスイハイムM1という名作も生まれました。
しかし、80年代以降、建築(界)はあまり語らなくなってしまったようです。
それぞれが、われ関せずと勝手気侭に自分の仕事をこなしてきたようにみえます。

90年前後のバブルとその崩壊による低迷の続く現在は、さらにひどい状況です。
不況により仕事が減少しているという、経済的な意味ではありません。

コア、ハイムM1という輝かしい成果を捨て去ってしまった、堕落したプレファブ住宅。
施工者らの“我田引水系高気密外断熱本”と、作家ら建築経験者の“即席生半可わけ知り系住宅本”の氾濫。
それらの無責任な書籍に煽られて、住宅建築が『非文化構築物』に追いやられていることに気づかない消費者。
“欠陥住宅”に過敏に反応して、物理的かつ部分的な性能“だけ”への消費者の異常なまでの感心。
それに輪をかける、『消費者保護』に名を借りた“ペーパー評価”である品確法性能評価の登場。
どうやら“欠陥建築”は、弁護士と新しい御用機関のための仕事を創出してしまったようです。

この混乱状況のなかで、住宅に関わる建築家は、無批判に行政(性能評価制度側)の代弁者になるか、
無関心を装うかのどちらかになっているようです。

でも、建築家は、“心ある建築(したい)主”をしっかりとフォーローしなければ…

(2002.08.15)


 
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