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 だまってられない!『辛口e時評』

 029 サステイナブルの極み『千年住宅』・・・33年で建て替えるなんて


[筆者・降圧剤 今回の血圧]↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス

現存するわが国の最も古い住宅のひとつに、兵庫県安富町の通称『千年家』古井家住宅があります。
室町時代につくられたというこの民家、1970年までほとんど手を加えずに使われていました。
(大海一雄著『家に床下は必要か』)
推定400年以上の長期間住み続けられていたことになります。
(参考:箱木千年家

リクルートがおこなった「住宅建築意向者に関する調査2001」では、
建て替えを考えている人の家の築年数は平均約33年と報告されています。
「手狭になった」という理由が多いそうですが、狭い住宅しか建てることができなかったという
わが国の住宅事情(住宅政策)の貧困さが浮き彫りにされています。
とはいえ37歳で建てれば、33年後は70歳。普通、建て替えるゆとりはありません。
結局、こどもが新しいローンを組んで建て替え。
代々、永遠の、ローン漬けです。
それでは賃貸住宅に住み続けることとかわりないようにも思えます。

どの会社に建築を依頼するかを考えた理由(複数回答)では、
「断熱性・気密性に優れていそう」、
「会社が信頼できそう」、
「設計の自由度が高そう」、
「耐震性に優れていそう」、
と“そう”ばかりが上位にならびます。
しかし10番目の「大手メーカーだから」と17番目の「会社の知名度が高い」をあわせると一挙にトップです。
そして、その会社に決定するまでに至らなかった理由は、
「自分のイメージとあわなかった」が最も多くなっています。
いかに消費者がイメージ(期待)だけで住まいを選ぼうとしているのかがうかがえます。
メーカーがPRに莫大な費用をかけてイメージアップにはげみ、
消費者がそれに翻弄されていることを示しています。

ローン漬けの悪循環を断ち切るには、永く住み続けられる住まいをつくる以外にはありません。
住宅メーカーの中にイメージを求めるのでなく、建築家とキャッチボールしながらご
自分の住まいへのイメージをしっかりと固めて、あなたの家族のための住まいをつくっていただきたいものです。

(2002.06.17)


 
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