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 だまってられない!『辛口e時評』

 026 つけこむCMまがい・・・コストコントロールできない設計者がいて


[筆者・降圧剤 今回の血圧]↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス

予算をまもれない設計者がいます。
それをとらえて、すべての設計者がコストコントロールできないかのように声高に主張し、
CMまがいの営業をする会社があります。
「設計図を見直して工事費を安くします」というもので、それで報酬を得るという商売です。
ほんとうに建築主の利益になるのか、極めて疑わしいものです。
人がつくりあげたものを無責任にいじくりまわす商売は卑劣です。

施工者数社から見積を徴集すると何割もの差がでることもめずらしくありません。
特命の場合には、歩み寄り不可能な数字がでることさえあります。
建築家がクライアント(建築主)の代理者として仕事をする以上、建築主によかれと、
もうちょっと、もう少しと欲張って設計に盛り込むのは、むしろ当然なこと。
施工者側に立った、儲けやすい設計なぞ考えるはずもありません。
しかしその結果、見積がオーバーしても交渉し調整することによって、最終的には予算内におさめるものです。
とはいえ、クライアントが用意できる予算を聞き、それに見合った設計をするのが仕事ですから、
結果的に予算を守れない設計者はプロとして失格には違いありません。
しかし、構想(コンセプト)からはじまってディテールまで、設計に盛り込まれている内容には、
建築主との打合せの過程でのさまざまな“よってきたる理由”があります。
それを単純にエイヤッと切り捨てコストを落すだけなら誰にでもできますが、
それは“設計”を知らない人だからできること。
もちろん、くだんの企業は施工者側の人(しかも構造屋さん)がおこしたものです。
知らないということはホントウに悲しいことです。
そして、それに惑わされる人は気の毒です。

絵画などの純粋芸術を批評することと違って、デザインや建築設計の批評が難しいのは、
クライアントとの打合せの経過、設計者の思考過程、コストや法規などの様々な条件などがあって、
同じ体験をしないかぎり正当な評価はできないからです。

なお、CM(コンストラクションマネージメント)とは、
建築主の側に立って建設にかかわる全般のマネージメントをする業務で、
本来設計者側がする(している)業務の枠を広げたものです。

(2002.05.01)


 
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