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だまってられない!『辛口e時評』
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だまってられない!『辛口e時評』
018 古き時代の建築へ思いをはせる・・・あれからどれほど進歩したのでしょうか
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心
↓降圧剤↓=リラックス
15世紀初頭のイタリア・フィレンツェに、中世の封建制度からの解放をめざしてルネサンス運動が興りました。
建築の世界では設計と施工の分離がおこなわれ、建築の個性や独創性が重要視されるようになって、
「建築家」が新しい職業として認識されはじめます。
さらにずっと下り、産業革命を経て19世紀の後半には、鉄とガラスの建築が登場します。
鉄筋コンクリートも実用化されて、20世紀初頭には近代建築の様式が確立されました。
そして、建築家の先駆者達は近代的な造形を提示しはじめます。
住宅だけをみても
ヘリット・トーマス・リートフェルトはオランダ・ユトレヒトに
シユレーダー邸
(1925)、
ル・コルビュジェはフランス・ポアシーに
サヴォワ邸
(1930)、
フランク・ロイド・ライトはアメリカ・ペンシルバニアに
カウフマン邸
(落水荘1936)
を発表しています。
我が国でも
藤井厚二が
聴竹居
(1920頃)、
土浦亀城が
自邸
(1935)、
堀口捨巳が若狭邸(1937)
と、優れた作品を世に出しています。
これらの名作は、現在でもまったく色褪せることのないすばらしいものです。
シユレーダー邸からすでに77年が経過しています。
しかし、今の住宅はどれほど進歩したでしょうか。
もちろん材料の開発や施工技術は進んでいます。
が、最も大切な、ひとに密接に関係するデザイン(総合的な意味での)は、あまり変わっていないようです。
いえ、停滞あるいは退化しているようにもみえます。
もっとも、どの時代でも優れた作品の量と、理解者の数は変わっていないのかもしれません。
(2002.01.01)
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