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 だまってられない!『辛口e時評』

 016 気になる建築用語・・・その2“設計士” せめて、設計者か建築士と呼んでほしい


[筆者・降圧剤 今回の血圧]↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス

ときどき「設計士」という言葉が使われていますが、建築業界には「設計士」という用語は存在しません。
設計する人をさす言葉としてあるのは、
建築基準法上の建築確認申請書に記名される「設計者」、
建築士法で定められた国家資格としての「建築士」、
職能を表す言葉としての「建築家」の3つ、
しいて言えばもうひとつ、サラリーマンとしての「設計担当者」だけです。

建築確認申請では、「建築主」「代理者」「設計者」「工事監理者」「工事施工者」と分けて使われます。
建築基準法に関する設計の責任者としての名称が「設計者」です。
確認申請の「設計者欄」に記名するには建築士の資格が必要になります。

報酬を得て設計監理の仕事をするには、建築の規模などに応じた建築士
(一級建築士、二級建築士、木造建築士)でなければならないのです。

そして、最後の「建築家」の名称だけは法律上はどこにも存在しません。
設計と監理だけを、独立した立場でおこなう専門家の「職能」を表す名称だからです。
日本で唯一の建築家団体 (社)日本建築家協会は、
専業の設計者(住宅メーカーや建設会社に所属していない、設計監理だけをする設計者)を
「建築家」としています。
つまり建築主の側に立てる専門家です。
従ってメーカー等に属したり、従属関係にある設計者は入会できません。

このように「設計者」「建築士」「建築家」はそれぞれ意味合いが異なりますが、
建築設計の専門家はたいてい「設計者」であり「建築士」でもあるというケースが 多いでしょう。

いずれにしても、建築設計をしている者にとっては、
「設計士」と呼ばれるのだけはあまり気分のいいものではありません。
住宅関係の編集などにたずさわりながら、 設計士などと平気で言う人もいますが、プロ失格です。
また、設計者でありながら設計士という言葉を使う人は、こりゃあ救いようもありません。
プロ(職能)意識皆無。
即刻退場!です。

(2001.11.29)


 
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