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だまってられない!『辛口e時評』
015 気になる建築用語・・・その1“施主” なんとフルクサイ
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒 ↑降圧剤↑=怒
↑降圧剤↓=平常心
↓降圧剤↓=リラックス
“施主(せしゅ)”。
建築業界では、あたりまえのように使われている注文主を意味する言葉ですが、本来は仏教用語です。
『日本語大辞典(講談社)』でひくと、仏教語として
「寺や僧に物を布施する人。とむらい・法事・供養などをするときの主人役。」と記されています。
「布施」は、「六波羅密の一つ。法や金などを人にほどこし与えること。」となっています。
六波羅密という六つの修行のうちの一つなのだそうです。
そのような“施主”を注文主の意味に使うとはなんとも古臭い。
それにしても、「ほどこす主」と「ほどこされる業者」の関係は、どう考えても民主的ではありません。
その裏返しなのか、「お施主さん」「お施主さま」とへりくだったように見せながら、
陰でアカンベーする業界人もいます。
ともかく、今どきの注文主(建て主)と設計者、施工者の関係は対等です。
建築主は設計者に報酬を支払い、設計者はその対価として設計監理という業務を提供する。
建築主は工事代金を支払い、施工者はその対価として施工技術を提供する。
三者のうち誰かが上に立つわけでもなく、ことされらへりくだる必要もないのです。
この対等な関係を保てれば、望ましい信頼関係も生まれるはず。
それこそが、良い建築をつくる秘けつです。
もっとも、「メーカー住宅」を“買う”人と“売る”会社の間では、どうでもいいことなのかも知れませんが。
そんなわけで、筆者は注文主をミスリードするおそれのある「施主」と言うことばは使うべきではないと
思うのです。
建築確認申請書にある「建築主」か「建て主」が適当だろうと思います。
言葉から近代化しませんか。
(2001.11.06)
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