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だまってられない!『辛口e時評』
013 施工業者が書いた“トンデモ住まいの本” ・・・『「いい家」が欲しい』 我田引水にまどわされないで
[筆者・降圧剤 今回の血圧]
↑↑降圧剤↑↑=激怒
↑降圧剤↑=怒 ↑降圧剤↓=平常心 ↓降圧剤↓=リラックス
施工業者が書いた本も沢山あります。
多くは自分の会社を売らんがために書かれています。
ベストセラーでも同じです。
出版社は売れればいいのです。
“ニセ博士”の風水本にうつつをぬかす出版社が多いことからもお分かりでしょう。
『「いい家」が欲しい』(松井修三)もその一冊です。
読み進むほどに我田引水が際立ちます。
特定の断熱材を使用するソーラーサーキット工法だけが最高であるとしています。
その狂信的ないいつのりはカルトの趣きです。
例の「最高ですか〜!」を思い出すほどです。
相対するものはコキオロシ、あちこちの論文を寄せ集めて、都合のいい部分だけを引用しています。
建築主の重要な「3つの選択」として、「構造」「断熱の方法」「依頼先」の選択を必須の条件としていますが、
あまりに強引です。
著者の会社がてがける「構造」で、「断熱の方法」で、つまり「依頼先」をうちにしろというだけのことです。
しかし本当の、建築主の選択の重点ポイントは、「優れた設計者を選ぶこと」につきるのです。
裏には、断熱材メーカーの影も見え隠れします。
巻末には“お決まり”の自社連絡先。
これは“パブリシティブック”そのものです。
「ソフトとしての住まい」の理解も極めて浅い、つまり設計を知らない人の本です。
でも一見理論的に(見えるように)書かれているので、惑わされる人も多いらしく 困ったもの。
研究者で、(社)日本建築学会の「建築工事標準仕様書JASS-24 断熱工事」の執筆委員でもある
室蘭工業大学の鎌田紀彦さんが「建築知識」誌の4、5月号で専門家の立場から痛烈に批判しています。
専門家の使命感に支えられた発言です。
他の業界でも、商品を売るためのバックアップ本が結構あり、
それにメディアがまんまと乗せられているのは日常茶飯事です。
ゆめゆめ、パブリシティ本(記事)にはご注意を。
前回に書いた“200册の本で勉強すること”よりも、信頼に足る設計者を選ぶことこそが大切なのです。
(2001.10.05)
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